生放送の主役は私だ！3【wrwrd】 (ページ13)

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84話ページ13

『まぁ最近ゲームしてたり放送(ゲーム)してたり実況(ゲーム)してたり通話(ゲーム)してたりで煙草ばっか吸ってますからねぇ』
「ゲームばっかじゃん」

ははっと笑うひとらんさんに突っ込まれてしまったけど中身が違う。

放送していれば数時間は当たり前でPCの前から動かず煙草ばかり吸って。
実況撮っている時は流石に吸わないけど人狼とかで死んで暇な時とか吸うし。
通話してればそりゃまぁ煙草も進むってもので。
とまぁこんな具合で煙草ばかり吸っているような気がする。
煙草吸ってると本当空腹が紛らわせられると言うか、感じなくなると言うか。
むしろお腹空くと煙草を吸ってしまう。

「あかんで～食事には気を遣わな。肌も荒れるし体にも良くないんやから」

うりうり、と人の両頬を片手で掴んでグリグリするオスマンさん。
力加減は絶妙だけど変な顔になるのでやめて頂きたい、実際オスマンさん笑ってるし。

『大丈夫ですよ、皆さんに餌付けされてますから』

そう、今や先輩だけでなく他の人達まで先輩化しているから正直食事には困ってない。
むしろ前より食べてるんじゃないかな。
我々だに入った事でPCの前にいる事が多くなり煙草の量は増えたと思うけど、それ以外での煙草は減ってると思う。

「俺が言えた事じゃないけど、煙草も吸い過ぎないようにね」

え、ひとらんさんも吸う人なの？
お会いするのはまだ2回目だけど吸っているの見た事無い。
顔に出ていたのだろう、私の顔を見たひとらんさんが柔らかく笑う。

「俺は健康にも気を付けてますから」

そういえば彼はリアルが忙しい人だった。
何度も何度も撮影の参加を断っていて、その理由は言わずもがな仕事が立て込んでいると。
正直そんな働いていて体壊さないか心配ではあったが、さすがと言うかしっかりしている。

「でもAちゃん順調に皆と仲良くなってるみたいでよかったよ」
「突然女の子が仲間入りするって聞いた時は心配してたんよ」

そうだ、この2人は私のメンバー入りが事後報告で知らされたのだった。
初めて通話した時は物凄く心配されたものだ。
主に私の身の心配ばかりで私も驚かされたけど。

この2人は最初から今に続き、私に対してとても優しくて心配性でLINEでもよくメッセージを送ってくれる。
仕事で忙しくても、会う機会が無くても、私を気に掛けてくれているのだ。
そんなお2人の事を大好きになるのは当然だと思う。