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秀明の考え方 ページ6

アーヤside

そして2日後。

私達はまたカフェテリアにいた。

もちろん集合の理由はテスト。

といっても難しいわけではなかったんだ。

むしろ簡単すぎたっていうか…。

だって中学3年間の復習だったんだもの。

「調べたらほとんどの人が自己採点で9割以上を取っていた。多分、合否が別れるのはIQテストの方だと思う。」

そう、学力とは違うテストってIQテストの事だったんだ。

私はIQテストを受けるのは初めてだったけれど、なんかパズルみたいで面白かった。

でも、私でも解けたってことはみんなはそれ以上を解けているはず。

私だけ落ちたらどうしよう…。

「でもさ、なんでIQテストなんだろう。三谷Cより上のクラスならもっと難しい学力検査で片付くはずだろ。」

小塚君がもっともな疑問をあげる。

でも私には何となくわかる気がした。

あのリーフレットには『三谷Cよりもさらにレベルの高い』とは書いてあったけれど、『学力面でレベルの高い』とは書いてなかった。

もちろんそれも伸ばしていくんだろうけれど…。

「もっと何か、違う面でレベルが高い子を育てる事を目指してるんじゃないかな。」

「アーヤ、正解。」

黒木君が私に向かって指で丸を作る。

まさか自分が言ってることがあっているとは思わなかったから私はポカンとしてしまった。

黒木君はクスクス笑いながら説明してくれる。

「秀明では知能指数は潜在能力を示す数字と考えてる。」

私の頭の中にははてなマークでいっぱいになった。

最初に結論から言われたから仕方ないことなんだけど。

「天才の中には一般的な教育だと充分に伸びない人がいるんだ。だけど記憶力、洞察力、理解力は圧倒的に優れている。だから専門的な教育をして才能を開花させようってことらしいよ。」

「てことは受かってたら公認の天才って事だよな!?」

若武が1人で舞い上がってるのを上杉君が殴る。

飽きないよねぇ。

若武が天才についてどういう考えを持ってるかは知らないけど、少なくとも全員が目立つ存在になることはないのに。

「で、どうしてそんなこと知ってるんでしょ?」

そういえば。

普通にしてたらそんなこと知らないはずだよね。

誰かに聞いたとして、聞けるとしたら…誰だろう。

黒木君は私達の質問になんでもないような顔をする。

「受かったって言われたからついでに聞いただけ。」

Zビルの→←学力とは違うテスト



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#モモ# - 続きをお恵みください~~~~~~~~~ (2021年8月17日 20時) (レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - 続きいいいいいいいいいいいいいいいいい気になるのにいいいいいいいいいいいいいい(´;ω;`)ウゥゥ (2021年5月23日 15時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - リセットさん» ありがとうございます!ご期待に応えられるよう頑張ります! (2019年3月16日 18時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
リセット - これから、どんどん面白くなっていきそうです!! 更新頑張ってください!!! (2019年3月16日 7時) (レス) id: 8d3f6f9662 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - たえさん» ありがとうございます!奈子sideは正直苦戦してます。難しいものですね。とにかく精一杯、頑張らせていただきます! (2019年3月6日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトノート | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年1月21日 18時

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