4.演技 ページ6
ドアを押す。
すると、ドアベルの綺麗な音と、うずまきの定員さんの声が聞こえてきた
お店の中は、一区切りついたのか、思っていたよりもお客さんは少なかった。
「いらっしゃいませー!……?」
定員さんの動きが止まった。
多分、いや絶対此の容姿のせいだろうけど。
考えてみれば、確かに小学3年くらいの子が朝から1人で喫茶店に来ている…なんて事が起きたら、吃驚もするだろう
そう思いながらも、私はお腹が空いてたから勝手にカウンター席に座ることにした。
珈琲カップを持っていた店長と目が合う。
「お1人ですか?」
「うん!」
余計な詮索はされたくないため、小学生らしい口調で答えた。
メニューの中から、1000円でも頼めそうな物を探して聞く。
幾つかあったが、私はパンケェキと飲み物を頼んだ。
本来なら珈琲が飲みたい所だか、流石に小学生が珈琲を飲むのは不自然だろうと思い、仕方なく紅茶にしておいた。
少し時間が過ぎ、お客さんが先刻よりも疎らになってきた。
トリップしたら絶対に来てみたいと思っていたうずまきでの朝食は思っていたよりもずっっと美味しく、思わず感動した。
「美味しかったです!」
店長に明るくそう告げる。
店長は微笑み乍、有り難う御座いますと云った。
満腹感を噛み締め乍お代わりした紅茶を啜っていると、カラン…とドアベルを鳴らしてお客さんが入ってきた。
今日は平日の筈。随分遅いな、等と思いドアの方へ振り返る。
入ってきたのは、敦君だった。
「あら、いらっしゃい!遅いわねぇ」
「おはようございます。今日は寝坊してしまって…」
苦笑いをして、敦君は軽食を頼んだ。
成る程、道理で遅いわけだ。
1人で納得して、再び紅茶を啜る。
紅茶も飲み干してしまったので、会計をして貰い、お店を出た。
そして、壁にもたれ掛かって敦君が出てくるのを待つことにした。
私が店内で決めた、此れから生きる術。
それは、武装探偵社に入社する事だ。
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月城捺樹(プロフ) - 紅夏さん» 有難う御座います!更新させていただきました! (2018年5月14日 16時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夏(プロフ) - 面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2018年5月1日 23時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
月城捺樹(プロフ) - 1つ1つ返せなくてすみません!沢山の方から期待して頂いてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました。 (2018年2月24日 21時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
みっく - とても面白いです!応援してます、更新期待してます (2018年2月21日 18時) (レス) id: c025c89ca4 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - このような内容の作品大好きです! 次の話を期待して待機してます(●´ω`●) (2018年2月19日 23時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月城捺樹 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月14日 18時