20.推理 ページ22
「たっだいまー！戻ったよー！」
乱歩さんがお菓子の入った紙袋を手に戻ってきた。
今日は少し遠い所まで事件解決に行っていたそうだ。
「乱歩さん！
帰ってこられた所すみませんが、此方の事件の方を……」
国木田さんが資料の束を持って走り寄る。
乱歩さんはえー、駄菓子食べたいのにー！と言いつつも、資料に目を受け取った。
懐から、例の眼鏡を取り出す。
「異能力__超推理」
瞬間、辺りがシンとする。
自然と乱歩さんに視線が集まった。
「__成る程。」
「僕は、社長室に行ってくる。話はそれからだ」
そう云って、乱歩さんは社長室へと入っていった。
再び、辺りは静寂に包まれる。
「どういうことだ……？」
国木田さんが困惑した様子だった。国木田さんだけでなく、その場にいる全員が疑問詞を浮かべている。
でも、私は其れが最善の策なのだと思い、深く追求することなく事務所へと戻った。
事務員に出来るのはここまでだろうと思ったから
今思えば、彼処で何か聞いておけばよかった。
「与謝野さん、今日帰ってこないんですか？」
仕事を切り上げ、与謝野さん宅に着こうとした時に呼び止められた。
どうやら球体の件が中々終わらないためらしい
「私も手伝いましょうか？別に遣る事も無いですし」
「嗚呼、大丈夫だよ。未成年は早く帰りな」
「……はい」
少し不服だったが、未成年だからと言われると反論もできない。
確かにこの姿で夜彷徨くことは危ないので、私だけ先に帰路に着くことにした。
与謝野さん宅に泊めて貰う以上は、何か働こうと私は掃除を行っている。
食事は交代制。どちらかが遅くなる場合は早く帰った方が作るという風にしている。
というかさせてもらった。申し訳ないから
与謝野さんの帰りは遅く、10時を過ぎても戻らなかった。
仕方が無いので先に布団に入り、私はそのまま眠りについた。
「__。」
「_________。」
誰かの話し声が聞こえる。
起き上がろうとするが、体に力が入らない。
薄らと瞼を開けることは出来た
ぼんやりとした薄暗い部屋の中で見えたのは……
太宰さんと与謝野さんの姿だった。
どうして太宰さんが此処に……？
***
一部指摘がありましたので、直させてもらいました。
内容は変わっておりません
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月城捺樹(プロフ) - 紅夏さん» 有難う御座います！更新させていただきました！ (2018年5月14日 16時) (
レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夏(プロフ) - 面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2018年5月1日 23時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
月城捺樹(プロフ) - 1つ1つ返せなくてすみません！沢山の方から期待して頂いてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました。 (2018年2月24日 21時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
みっく - とても面白いです！応援してます、更新期待してます (2018年2月21日 18時) (レス) id: c025c89ca4 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - このような内容の作品大好きです！ 次の話を期待して待機してます(●´ω｀●) (2018年2月19日 23時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月城捺樹 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月14日 18時
