此れから、どうしましょう。【文豪ストレイドッグス】

19.球体 ページ21

時は流れ、その日の夜。草木も眠る丑三つ時
また、あの物体が動き出していた。
1つ、2つと増え、そして___




「おはようございます。」

何時も通りの時間に、私は出社した。
だが、今日は探偵社の皆の様子が違った

「如何かしたんですか？」

そっと資料を読んでいる敦君に聞いてみた。
すると、敦君はその資料を差し出しながら教えてくれた

「実は、以前から出ていたこの黒い球体の事なんですが…
遂に被害が出たらしくて」

資料によると、夜中に歩いていた女性の後頭部にぶつかったそうだ。
幸い、軽傷で済んだようだけど

「とりあえず、Aさんは情報収集をお願いします
此れ以上被害が拡大していくとまずいので…」

そう云い終わるが早いか、敦君は国木田さんに呼ばれてパタパタと駆けていった
矢張り、皆忙しそうで邪魔になるといけないので自分のデスクに戻る。

パソコンを起動すると、少しでも役に立つために情報を集め始めた。




集めた情報を整理して、コピーし敦くんに持っていった。

「此れ、今日の分の資料です
聞き込みの方は如何ですか？」

「あっ！有難うございます！
幾つか情報は出てきたんですが、これといった情報は無かったです…」

矢張り、あとは乱歩さんの推理に任せるしか無いのかな…なんて思い乍敦くんのお茶を淹れに給湯室へと向かう。
あ、自分の珈琲も淹れよう

調べたところ、黒い球体は手のひらサイズであり、宙に浮いて移動することがわかった。
そして恐らく異能の類。夜にしか発生しない。
犯人は、一体何が目的なのだろうか……

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