『少しだけ昔の話をしましょうか』 ページ4
「あんな所?」
太宰がそう云い首を傾げた。
『……はぁ、じゃあ、少しだけ昔の話をしましょうか』
───────
私の母親はマフィアでした。父親は……マフィアの裏切り者でした。
裏切り者との繋がりがある母は私が11の時に刑戮されました。
その時に元首領に拾われたのです。
暫くして、森首領に代替わりした時、森首領は私を可愛がって下さいました。
そして15の時に中也幹部の補佐に就任致しました。
マフィア時代の私は人を自分の手で弑すことは有りませんでした。
其れが母親との約束でしたから。
此処で初めて父親が生きている事を知りました。
ですが、父は……目の前で刑戮されました。
マフィアに……!
……もう、あんな所辞めてしまおう
其れが切っ掛けでした。
───────
「へぇ、人、弑さなかったんだ。よく幹部補佐まで上がれたね」
『……自分の手で殺めたことは無い。遠回しに云えば私が殺しましたけど』
「?」
太宰は益々意味が判らないと云った様子で首を傾げる。
「……もしかして…!」
判ったのか、眼を見開く。
『えぇ、私は弑さ無かった。相手に自分で自分を殺させた。情報を持っていたとしても私は読み取れますから。』
ね?と、云い微笑む。
「それは……一番相手も苦痛かもね……」
苦笑をして、少し深く呼吸をし、口を開く
「入社試験、せいぜい頑張り給えよ」
281人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
儚樺 - satukiさん» ご指摘有難うございます!直させて頂きました (2020年4月29日 9時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
satuki - 少々失礼いたします。「…素敵なプレゼント…」の回、太宰さんの字が大宰になっていますよ。 (2020年4月20日 16時) (レス) id: 510c725c70 (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 詩音さん» ありがとうございます!リクエスト、承りました!此からも宜しくお願いします! (2019年9月2日 0時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - とても面白いです!リクエスト良いですか?旅行なんてどうでしょう? (2019年8月31日 15時) (レス) id: f1e2c757ec (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 七瀬漣さん» そんな事有りませんよw逆に文才分けて下さい((殴 (2019年8月27日 7時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:儚樺 | 作成日時:2019年8月13日 16時