…告白… ページ14
Aside
「お…て……」
真っ暗闇の中、何かの声が聞こえる
…お手!?私は犬か!?
「起き…」
あ、お手じゃ無かった。佳かった。
うっすらと目を開けると
「…おや、起きたかい?A」
『どぅえ!?』
おぅ、全然可愛くない悲鳴が……
否、だって目の前に太宰さんが居るとか軽くホラーですよね!?……ですよねぇ!?
あれ、て云うかA呼びでしたっけ?
「どぅえって……変な悲鳴だね」
『……五月蝿い……な!?笑うな阿呆!』
そう云ってもずっとお腹を抱えて笑っている太宰さん。
そんな笑うなよ……
『……はぁ……其れより此処……医務室?何でですか?数日の記憶も抜けてるんですけど……』
本当。何故か御遣いに出てからの記憶が……
「嗚呼、君誘拐されていたのだよ」
『そうでしたか、誘拐でしたか……ん?』
は?誘拐!?
『え?え?え!?誘拐って!?はぁ⁉ぇ、ポートマフィア!?え?否、でも……えぇ!?』
「そんな混乱しなくても……前にも有ったんじゃ無いのかい?まぁ佳い。簡単に説明するよ?」
──────
『うっわ……私誘拐初めてだわ』
「え?初めてなの?」
初めてだよ。前は外出てないからね。ずっと籠ってたからね
『いやー、私の事好きって……何か有難いですねぇ〜全然モテないのに〜』
「……凄い君の事好きな人いそうだけどね?……私とか……」
『え?何て?』
好きな人いそうだけどね?の後が聞こえ無かったんだけども……
「……何でもない」
『嘘!何〜⁉』
「何でもないって!」
『絶対嘘!何!?何て云ったの!?』
「嗚呼もう!!好きだって云ったの!」
……ん?
『な……好きって……?』
嘘……ですよね!?嘘って云って下さいよ!?
「はぁ……もっときちんと伝えたかったんだけど……」
ゆっくりと目を閉じ息を吸うとスッと目を開く。
その瞳は迚澄んでいて、思わず目を逸らしたくなった。
「好きだよ。A」
目の奥が熱い。鼓動が速くなった。
「Aは私の事好きかい?」
狡い。こんなの一卓だ。
昔から。ポートマフィアで見掛けたその日から
『私もッ!太宰さんの事、好き……!』
何故か、涙が溢れる。
私って太宰さんの事、矢張好きだったんだ。
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儚樺 - satukiさん» ご指摘有難うございます!直させて頂きました (2020年4月29日 9時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
satuki - 少々失礼いたします。「…素敵なプレゼント…」の回、太宰さんの字が大宰になっていますよ。 (2020年4月20日 16時) (レス) id: 510c725c70 (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 詩音さん» ありがとうございます!リクエスト、承りました!此からも宜しくお願いします! (2019年9月2日 0時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - とても面白いです!リクエスト良いですか?旅行なんてどうでしょう? (2019年8月31日 15時) (レス) id: f1e2c757ec (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 七瀬漣さん» そんな事有りませんよw逆に文才分けて下さい((殴 (2019年8月27日 7時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚樺 | 作成日時:2019年8月13日 16時