夏の日(2) (ページ31)

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廉 side

ｰ手術日ｰ

廉母「廉…手術」

「俺、手術せなあかんの？」

廉父「何言ってんだ」

「だって…もうAおらんのやで？俺が手術せんやったら早くAと同じとこ行けるんやで？」

先生「……こんな事をいうのも申し訳ないですが…Aさんは脳死という状態で臓器は正常です」

「それって…」

先生「Aさんがドナーになるということも可能です」

Aの心臓を俺が貰うっていうん？
大切な人のやで？大好きな人のやで？

「そんなん出来るわけないやろ…。俺は手術せん。このままでいい。ドナーなんかおらんでええ！！！！」

廉母「…廉…」

A母「…廉くん。これ見て」

渡されたのは1冊のノートだった

A母「Aが廉君の病気の事分かってから付け始めた日記」

「…俺の病気の事知ってたんや…やっぱり」

A母「そのノートにAの気持ちが全部書いてあるから」

俺はAの隣でノートを開いた