さのさんの彼女さん。

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side玲於









この曲が、俺達を会わせたのか…









こんなにも運命って物を感じるのは、




この曲に俺達の思い出があるからだ。









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俺が振り付けした曲。






世間ではそう言われているけど、







実際はAの名前を乗せてもいいくらいに、





たくさん相談したし、





アドバイスも貰った。









まさに、ふたりで作った曲なんだ。









｢凄いね。思い出って。｣









玲於｢A…｣









｢…アイスクリーム、溶けちゃったんだよ？｣









優しい声が俺を怒る。








こんなの、可愛いでしかないんだって。









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Aに、ちゃんと説明した。









玲於｢それで、最後は無事に親御さんと会えたんだ。｣









Aは俺の目を見て話を聞いてくれた。









ああ〜、携帯が無事だったらな…









まずは携帯に怒りを向ける。





こいつが生きてくれてれば…









玲於｢ほんと、ごめんな。｣









もう日が暮れそうな遊園地で、





あのベンチに座りながら頭を下げた。









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｢ねえ、玲於くん？｣









名前を呼ばれて頭を上げる。









｢私は、玲於くんのそういう所が大好き。｣









笑顔で言うから、思わず抱き締めた。









玲於｢っ、大好き。｣









そう呟いてから、




赤く染った唇に、キスを落とした。









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