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「おじゃましまーす!」
私の家にやってきたのは、大坪さん、木村さん、宮地さん、高尾くん。
しんちゃんは後で来るのだよ、と言っていた。
結局全員なんだねっ!
何を食べたいか聞くと、色んなものがポンポン上がった。
キムチ!カキフライ!いくら!アップルパイ!
…最後は、おしるこなのだよ。
「キムチは後であげる、ご飯にならない!いくらもご飯のお供で食べて!!おうちで!!アップルパイとおしるこは作らなきゃありません!真太郎は後であげるから待ってなさい!
…カキフライにするかぁ…………。」
一息で言った私、凄い。
カキフライに決定したので買いに行くことに。私ともう1人着いていくことになったのだが、ジャン負けで高尾くんになった。
「(こういう時いっつも高尾くんデスヨネッッ!!)」
緊張が隠せない。
「「いってきまーす」」
あとの4人にはゲーム機とかテレビとか勝手に使っていいですよ、と言ってあるので退屈しのぎにはなるだろう。
「小咲ちゃんの親居ないの?」
「あー、居るけど海外にいるよ、だから今は一人暮らし!」
中学卒業したと同時に海外移転して、2人とも海外に行ってしまったのだ。私はしんちゃんが、いや、みんながあの時を思い出すと信じてまだ残っていたのだ。あと、海外には行きたくなかったからだ。
「へぇ、小咲ちゃんも苦労人なんだな〜」
「ふふ、そんな事ないよ。しんちゃんが居てくれるから。あと秀徳のみんなも。」
俺たちはいつでも小咲ちゃんのそばに居るぜ、と言ってくれる高尾くん。
それ以上惚れさせないでください……………
「まずはこれ買って、次は…」
ぱっぱと買うものをカゴに入れる私。何を買うかは決めてあるのだ。
オマケで、大坪さんの好きなアップルパイの材料も入れ、おしるこの材料も入れた。もちろん、キムチといくらも。
「ごめんね高尾くん、量多くなっちゃった…」
袋2つに先程買ったものが、パンパンに入っている。
「いいって!ご飯作ってくれるお礼!」
高尾くんは、優しい。とっても。
「だから女の子にもモテるんだね、」
とボソッと呟く。
高尾くんには聞こえてなかったのか、なになにー?どうしたのー??と言われたがなんでもないよ、と誤魔化した。
「Aだから、こんなことしてるのに、気づかないの?まじで…」
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月5日 0時