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試合が終わった次の日は休みを貰った私たち。今日は宮地さん、木村さん、大坪さん、しんちゃん、高尾くん、私で出掛けることに。
「しんちゃん!走って!!」
しんちゃんのおかげで遅刻しそうになっている。おは朝占い特番をやっていてそれをずっと見ていたのだ。
「A、足遅いのだよ。」
「現役男子バスケ部の足についていけるか!」
「はぁ…」
「はぁ、じゃありません!」
「置いていくのだよ。」
「え、ちょ、え!?」
本当に置いていかれた…。恨むまじ。
「はぁ…はぁ…遅れてすいませーん!!」
1分遅刻してしまった。先輩達がいるから1分でも遅刻はだめ。本当に恨む………………。
「あぁ、大丈夫だ、緑間から話は聞いたからな。」
「おはよう、Aちゃん。」
「とりあえずカフェでも行く?休憩に。」
「先輩達………………………。」
その優しさにジーンときた。でも疲れたのは本当なので少し休ませてもらうことに。
「ついたー!!!」
そこは少しオシャレなカフェ。こんなごつい人達が入っていいのか…。
店員さんには少し引かれていたが、周りからはイケメンいっぱいじゃん、なんて黄色い声がキャッキャッ聞こえた。
私、こういうの苦手なんだよな〜、いっつも冷たい目で見られるし…。
「いやあの子可愛くね?」
「イケメンと美女とかやばすぎる…」
あれ…思ってたのと違う……………。まぁいっか!((
おい、Aと宮地さんに呼ばれたので、なんですか〜と返事をした。
「お前だけ特別に奢ってやるよ、好きなの選べ」
「へ…み、宮地さん!?!大丈夫ですか!?!!何処か壊れましたか!?」
「あぁ?何言ってんだ??」
宮地さんが急に優しい……………。最初は断ろうかと思ったが、その優しさに甘えることにした。
「私これ食べたいです!」
そう言って選んだのがチョコレートケーキとはちみつココア。私が好きな組み合わせ。
「お、お前俺と飲み物一緒じゃん!」
「宮地さんも好きなんですか!?」
「おう!美味しいよな、ここのはちみつココア!」
「宮地さん、蜂蜜色の髪の毛してはちみつココア飲むとか…共食い…WWW」
高尾くんは何故いつも一言余計なのだろう。当たり前のように宮地さんにボコされていた。
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月5日 0時