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インターハイが近くなり少しピリピリする練習。
私は、ドリンクとタオルをどうぞ と言って、渡していく。みんなありがとうとは言ってくれるが、あんまり感謝されているようには思えない。それほど真剣なのだろう。



練習ノートをとり、ゲームをする時に使うビブスをとり、タイマーをセットし、ドリンクを作る。いつもとやってる事は変わらないが、私もなぜか緊張してしまう。




「A、俺は今日自主練をしてくのだよ。先帰っててもいいのだよ。」



「ん〜〜〜、残りますよ〜、女の子を1人で帰すつもりですか〜〜?」




「高尾が送ってくれるだろう。」




「高尾くんをこき使うんじゃありません!高尾くんだって自主練したいでしょ!」




この人はいっつも高尾くん高尾くん。相棒と一緒に練習しなさい、と言いたいが相棒じゃないのだよ!!と絶対言われるので、やめた。





「小咲ちゃんありがとうね、気使ってくれて」



「いやいやっ、そんな!いや、気なんて使ってないです!!!はい!!!!!!」




あれから、高尾くんを前よりも意識してしまうようになった。部活中はいいのだが、自主練や学校生活では意識しかしていない。


今まで誰かを好きになるということがなくどうしたらいいのかも、何が青春なのかも分からない。最近はずっとそれに悩まされ、ももちんにも相談したが、告白すれば、そしたら大丈夫だよ なんて適当なことを言われた。




「はぁ…自主練の時間も部活の時間なのになんで集中できないんだろう…」




「どーしたのっ、小咲ちゃん!」




「へ、あ、わ!!?!!!?!た、高尾く、!!!?」




「驚きすぎWWW」


高尾くんはけらけらと大爆笑中。
そして私の悩みの本人登場。



「拗ねんなって、ごめんな〜?」




「べつにすねてなんかないもーんっ!」




高尾くん。私は高尾くんのその一つ一つの行動に悩んでいるんですけど、理解してますか??

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , 高尾和成   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月5日 0時

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