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「あの、えと、その…」



高尾くんはなんでか怒っている。多分先輩達にだろう。そう思っていた。



「た、たか、高尾くん!」




「…あ、ごめん、なに?」




「あの、運んでもらっちゃってごめんね。でも立てるから大丈夫だよ!」




「小咲ちゃん。黙って俺に運ばれて。」




「…………わかった。」





そこからは、会話もできなかった。保健室に着くのをじっと我慢した。








「失礼しまーす、って先生いない!?」



はぁとため息を着き、ベットにそっと下ろしてくれる高尾くん。
手当するからじっとしてろ、と言われた。




私は保健室の匂いが大好きで中学の頃も良くおじゃましていた。
ズキっと痛むみぞおち。肘をくらったのは久しぶりだった。足をぶらんぶらんさせようとしたが、捻っていてできなかった。ここが静かすぎて少し苦しい。






「足、出して。」


「え、」




「早く。」




わかった。と言いながら足を出した。
高尾くんの手にはテーピングがあり、巻いてくれるそうで。
なんでも器用にこなせる高尾くん。テーピングも上手い。





「ありがとう」




私はそういい、微笑んだ。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , 高尾和成   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月5日 0時

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