黄泉の森 ページ10
「何か叶えたい願いはないかい」
「えっ…いや別に」
「そうかい、つまらない」
ブツブツと文句を言って女性はどこかへ行ってしまう。
一体何だったのかとスナフキンは森の中に消えていく後ろ姿をじっと見つめていると、モグラが目を覚まし叫ぶ。
「うわああぁ！！喰われた…って…あれ？？」
モグラの声に小さいヤツも目を覚ましてキョロキョロと周りを見る。
「良かった…二人とも怪我してないか」
スナフキンの腕からモグラは荒々しく離れ、小さいヤツも腕の中からスルッと抜け出して地面に降りる。
「ヘッン！俺があんな事で怪我するか！！」
自分も大丈夫だと言う様に小さいヤツもコクコクと頷き、地面に落ちてるスナフキンのスカーフの汚れを手でパタパタとはらって、申し訳なさそうにスナフキンに渡す。
よく見たら少し破れていると小さいヤツは指を刺してわざわざ教え謝る様に頭を下げる。
「気にしないでくれ」
無茶して助けてくれた事を出口まで案内してくれた事をスナフキンは感謝しスカーフを受け取り首に撒き直す。
「君のおかげだよ、あと君と」
「ヘッン！！俺はお前のためじゃないやい！」
そうモグラが言うと小さいヤツはモグラに抱きついてお礼を言う様に両手を掴んでゆらゆらと踊るように揺れる。
照れ臭くて言葉が出ないモグラはヘッンヘッンと鼻を鳴らして誤魔化す。
「帰るのか」
モグラから離れ、ペコっと最後に小さいヤツはスナフキンに頭を下げ別れの挨拶をし小さいヤツは木の前に立つが…
「……………！！！！？」
森への入り口が塞がっていることに気づき分かりやすく小さいヤツは驚き、スナフキンが戻れなくなったのかと気づき声をかける。
「他に入り口はないのか？」
ぷるぷると体を震えさせて分かりやすく絶望している小さいヤツに他にはないのかとスナフキンは悟る。
「俺の掘った穴で戻ればいいじゃねぇか！お前なら俺の掘った穴に入れるだろ」
なるほど！と言う様に小さいヤツはモグラに顔を向け、心なしか明るい表情を浮かべる。
モグラは少し穴を広くしてやると土に潜り、良かったとスナフキンもホッとしたが…
「俺の穴が壊されてる！！！！！！ぜってぇ！あの蛇だぁああ！！」
「！！！！」
穴の中からそうモグラの声が響き小さいヤツとスナフキンは耳を疑いたくなったが…
「ダメだ…戻れねぇ」
何度か土を掘ってモグラは挑戦したが…結局黄泉の森と繋がることが出来ず、小さいヤツは膝をついて絶望する。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
