手芸屋 ページ20
おじいさんは外まで二人を見送ると、一人行動をしていたモグラがどこに行ってたんだと二人を怒る。
「フローラって奴見つけだぞ！あっこの店にいるぞ」
「今から行こうとしてる」
「何だ！せっかく探してやったのに！知ってたなら言えよ！ヘッン！俺があちこち聞き回ってやったのによぉ！」
モグラに「ありがとう」と言うように小さいヤツはハグをする。
「ヘッンヘッン！！楽器屋でなにしてたんだ？」
「少しだけ商品を見せてもらってたんだ」
小さい付き人が沢山いるんだな、とおじいさんはほっほっほっと笑って三人が見えなくなるまで手を振った。
手芸屋の前に来ると、カタカタカタカタとミシンの音が聞こえる。
大きな窓ガラスから中を覗くと奥でおばあさんが一人でミシンで何か作っており、そして…小さい女の子が店の中で一人で人形を沢山持って楽しそうに走り待っていた。
あの走り回っている子がフローラか…スナフキンに並び三人で店の中に入ると、女の子はピタリと足を止めて、お行儀よく挨拶をする。
「いらっしゃいませ！フローラのお店へ！」
やはり…この女の子がフローラか…
ポケットに入ってる自分とそっくりな人形を抱きしめ「私はフリル」と腹話術で人間を動かす。
それをジッと小さいヤツは見つめていて、モグラが羨ましいのか？と人形ほしいなんてガキだなと小さいヤツの隣で笑う。
「君がフローラかい？」
「うん！そうだよ！私に何か用事？」
「黄泉の森を探してるって聴いて…」
そうスナフキンが尋ねると女の子は持っていた人形をを落として唖然とする。
「なんで……知ってるの！？黄泉の森を！！」
「えっ、あぁ…その事で君に」
「おばあちゃん！！！！！！」
スナフキンがまだ話している途中で、女の子は人形を拾わずに奥の部屋でミシンを使っているおばさんの服を掴んで「黄泉の森を知ってる人が来た」と叫ぶ。
落ちている人形を小さいヤツは一体ずつ大切そうに拾う。
「なんだ、やっぱり欲しかったのか？」
奪うなら俺も協力してやるとモグラも人形拾いを手伝っていると、女の子の言葉を聴いておばあさんはミシンを止めよろよろの足を足早に動かしてスナフキンの前まで顔を真っ青にして向かってくる。
「黄泉の森を知ってるって！！本当かい！？」
何故かおばあさんの手はとても震えていて、今にでも泣きそうな声でそう言った。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
