永遠の愛と永遠の命【マギ】【練 白雄】

15.お礼 ページ17

小枝side

白い世界

なんだろう、寂しさがあるのに何かを期待してしまう。そんな感じだ

すると見覚えのある後ろ姿が見えた。


｢白雄！｣


後ろを向く白雄の顔は笑っていた。

けど、悲しげなのは気のせいなのかな？


｢…小枝｣

｢…？なに？｣

｢お願いがあるんだ、小枝と白麗だけは生きていてくれ｣


そう言って私のおでこに白雄のおでこがくっつく。

何を言っているんだと思ってしまう。

だから問いた、

私は貴方のそば居ると

貴方から離れないと


｢だからと、そんな顔しないで白雄｣

｢…っ…すまない…小枝…こんな弱い俺を許してくれ…｣


そう言って抱きついた白雄は昔と変わらずな素直さがあった。

やっぱり変わらない…

そう思うと黒いものが見えた。


｢なに…あれ…？｣


嫌な予感…


｢小枝俺を愛してくれてありがとう｣



｢…何言っているの？言ったじゃない私は…！！｣



｢白麗という宝物をくれてありがとう｣



｢白雄！！！私の話を！！！｣



｢俺はほんとに幸せだったよ｣



｢やめて！やめて！！！！｣


｢小枝｣


｢私は！！！私は！！！！！！｣



｢愛しているよ…｣


｢！！！白雄！！！｣


そう言って白雄は暗い暗い闇へと消えていった。

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