あいつにしとき【宮双子】 (ページ7)

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風呂ページ7

侑side

家に着いて、

部活でかいた汗を流すべく風呂に入った。

侑｢はぁぁぁ｣

なっがいため息がでる。

部活の疲れだけやないせいやろか

侑｢なんであんな態度とってしまうんやろ｣

Aのあんな顔が見たいわけやないんやけど

"サムの彼女"

そう思うと嫌でもAの顔が見れんくて

どうも変な態度をとってしまう。

基本女子には自分から話しかけに行かないサムもAといる時は楽しそうやったなぁ。
ほんまに好きなんやろな。

侑｢あー、ブラウニー食いたかったなぁ｣

用事ある言うて頭冷やしてる間に

Aの作ったうまそうなブラウニーは

あっという間になくなってしまった。

侑｢ドリンク、ほんまに俺好みの味やったし...｣

"あつむ"

俺のボトルはもう名前が消えかけてて

そろそろ上から書き直そうと思っとったけど

Aが書いてくれたらしく

スポーティなボトルには似合わない可愛らしい字が書き足されていた。

侑｢大人にならなあかんな...｣

明日謝って

またAと楽しく話せるようになりたい。

友達として。

コンコンっ

と音が聞こえて風呂のドアが開いた。

治｢ツム～、俺も風呂入りたい｣

侑｢入ってから言うなや！｣

Aの彼氏って思っててもこいつには普通に出来んのになぁ

治｢狭い、ツムもっとそっち行けん？｣

侑｢いい年こいて2人で風呂入ったらそら狭いわ！｣

治｢もっとゆったりできんと部活の疲れが取れん｣

侑｢勝手に入ってきて文句言うな！｣

お互いもう体がでかいから風呂が狭くてかなわん。

治｢...｣

侑｢...｣

侑治｢...ぶっ｣

自然とでる笑い。

Aと話してる時もこんなふうに思っいきり笑っとったな。

思えば、俺が思いっきり笑う時いつもバレー部やAがいた気がして

侑｢やっぱお前ら最高やな｣

その瞬間、

やっぱりなと言わんばかりにサムの目付きが変わった。

侑｢サム？｣

治｢なぁツム。笹原のこと好きやろ｣