あいつにしとき【宮双子】 (ページ25)

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一石二鳥、いや三鳥？ページ25

治side

治｢なら、俺が教えたるから｣

貴｢教える…って、どうやって｣

治｢俺と付き合って俺んこと好きんなったらええやん｣

貴｢えぇ…｣

治｢俺がお前に恋愛感情の好きを教えたる｣

貴｢…｣

恋愛感情の好きがわからんなんて、

本人が気づいとらんだけで、とっくにその気持ちはあいつん中にあるのに。

知っとるで、笹原がツムのこと好きなんは。

せやからほんまにちょっとの間だけ

俺に笹原との時間を。なんてわがままやろうか。

俺は短い間やけど笹原と付き合えるし、笹原は自分の気持ちに気づけるし、我ながら一石二鳥完璧な作戦やな。

貴｢…ほんとに私の事好きなの？｣

治｢ほんまやって。なに？信用ならん？｣

貴｢なんか、治くんって恋愛とか興味無さそうだし｣

治｢おま…！失礼なやつなやなぁ！高校2年の思春期真っ只中やぞ！？｣

貴｢そりゃそうだけどさ｣

治｢で、付き合うてくれるん？｣

この作戦で、笹原とツムが付き合う確率は100%や。

貴｢…よろしく、お願いします｣

なぜなら

治｢おん、よろしくA｣

貴｢なっ！？｣

Aが誰かのものになるのに我慢できんことに気づくからや。