あいつにしとき【宮双子】 (ページ18)

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グイグイな友人ページ18

貴方side

あれからレモンのはちみつ漬けを作り、明日の練習前にスポドリと混ぜられるように注ぎやすい容器に移し替えた。

私はマネージャーか。

って、本物のマネージャーの仕事はドリンク作りだけじゃないだろうけどね。

翌日、準備した容器を忘れずに持って学校へ向かう。

今日は短縮の時間割だから15:30から部活だって言ってたし、私の部活は先生が材料買ってきてくれるまで自由時間だからちょうどいいか。

なんて考えていたらあっという間に教室に着いた。

貴｢おはよー｣

友｢あ！おはよー｣

私が席につくと窓から侑と治くんが登校しているのが見えた。
それを見た友人が、

友｢ね、まだ治くんと続いてるの？最近侑くんといること多いけどまさか乗り換えた？｣

貴｢ちょっと！言い方！！…侑とは前から結構話してたよ。｣

友｢えー、そうだっけ｣

貴｢そうだよ～｣

よかった、治くんとの方は深く聞かれなかった。
ラブレターノーセンキュー作戦はバレつつあるが遂行中。

だけど、治くんが言うならまだしも私が付き合ってるよって言うと…こう…なんか……殺されない？

って思うんだよね。

友｢ぶっちゃけ顔だけだったらどっち？｣

貴｢…うーん、2人とも同じ顔してない？｣

友｢よく見たら違うところあるじゃん？｣

そう言われて見えるわけもないのに登校中の双子を凝視すると

視線に気づいたのか治くんがこちらに手を振っている。

それに気づいた侑もまた手を振っている。

振り返せば

スマホに通知が入った。

侑『渡したいもんあるから下降りてきて』

貴『侑が教室来ればいいじゃん』

侑『クラスのやつらに見られんの嫌やねん』

とのこと。

貴｢ふぅ、しょうがない。｣

貴『了解。今行くね』