大切な人の席【江戸川乱歩】

4席 ページ6

Aside

そこから女性達による怒涛の質問タイムが来る

「乱歩さんとはどうゆう関係で？！馴れ初めは？！」

「疲れた顔してるねェ…何処に行ってたんだい？」

「豆府…好き？」

「江戸川とは小さい頃からの付き合い。恋人じゃないよ…疲れた顔してた？色んなところフラフラしてたから、知らないうちに疲れたんだ。豆腐は好きだよ」

黒髪ちゃんが頬を明るめながら舞い上がっている

黒髪ちゃんも髪飾りさんも和服ちゃんも可愛いなぁ

顔面偏差値どうなってるの？

江戸川の机からポツポツとお菓子を盗み食いをしながら質問に答えていく

「はぁぁ…乱歩さんが居ればもっと面白い話が聞けるのに…」

「来るよ。江戸川の足音する」

えっ！？と黒髪ちゃんが扉の方をむく

数十秒、扉は開かれ凱旋した江戸川が帰ってきた

僕を見ると固まり目を見開く

後ろにいる白髪君が誰だろという顔をしている

「江戸川、久しぶりだね」

そう云い立ち上がる

我に返ったのか、僕の方に駆け足で駆け寄り

「A…！」

「うおっ」

後ろに倒れるぐらいの勢いで抱きついてきた

身長が低いから、すっぽり収まる

後ろから黒髪ちゃんと髪飾りさんの声がした

抱き着くのはいいけど…

「江戸川〜息できない〜」

「知らない」

「知ってくれよ」

江戸川が自分の胸に私の頭を押し付けてる状態だから

息ができない

そのまま死にそう

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