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13話 ページ16

一方その頃、Aは真希達にどうして五条に教えて貰っていたのかを話していた。
元々、過去を語る事の無いタイプのAは緊張しながら話していた。


時は数年前に遡る。


今日はAの姉が五条家に見合いに行く日であった。
当時6歳であったAは姉が婚約に行くと聞き嫌だ嫌だと泣きじゃくっていた。


元々自分の累眼だけで見られていたAは唯一愛情を身近でくれていた禪院家の双子と自身の兄弟には以上に執着していた様だった。


「嫌!お姉ちゃん!!!」


屋敷の中に1人の少女の声が響く。


「A…そろそろ離して?」


「嫌だ…お姉ちゃん、いなくなっちゃう…」


家族の誰が言おうと、少女…Aは姉を離そうとはしなかった。


「おい、A〜?柚子葉(ゆずは)が困ってんだろ。もう着いて行けば?」


此処で兄の颯天(はやて)が言う。着いて行けば?という言葉を聞いて、Aは頷いた。
柚子葉は困った顔をしながらも姉に引っ付いて五条家へと歩いていった。


五条家の屋敷まで歩いている時姉はAに言った。


「多分婚約はしないから大丈夫。」


と。Aは「え…?」とこぼすと、姉は微笑んだ。


「五条家の次期当主様…“五条悟”様はね、私みたいな人を嫁にしないわよ。絶対。」



「___それに、私はこの婚約を拒否するから。」



姉は言った。“拒否する”と。
Aは少しばかり嬉しくなった。姉が結婚しないという、これだけで。
だが、これだけでもAは大切な姉が誰かの元へ行くのは嫌なのだ。



「あと、私は…」



「?」







  「______ 普通の恋愛がしてみたい。」



















彼女の声は透き通っていて、それでも強い意志を持った声だった。


Aは、姉の言葉を聞いてこう言った。



「お姉ちゃんが、普通の恋をして、結婚したいと思った人はとっても素敵な人なんだろうなぁ…」



姉は、目を驚かせたがすぐに微笑んで「ありがとう。」そう言った。


仮にも妹は現在6歳。この年齢の子が大人びた事を発した事は姉にとっては驚きであり、そして嬉しさがあった。


「私、呪術師を続けたいんだよねぇ〜」



姉は言った。妹は姉の言葉を聞くと、立ち止まった。

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設定タグ:呪術廻戦 , 呪術廻戦0 , 五条悟、乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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- 乙骨くん落ちがいいです…! (2022年9月11日 11時) (レス) @page40 id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟オチで希望します。お願いします。 (2022年6月5日 10時) (レス) @page11 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カルミア(プロフ) - プスメラウィッチさん» 暖かな応援ありがとうございます。五条先生落ちの件ですが、まだ決定的に五条先生落ちにする事が出来ません…投票の形で私は決めたいと思いますのでその際はよろしくお願いします。 (2022年6月5日 0時) (レス) @page21 id: 6012745a6d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - カルミアさん、この小説は初めまして、できれば五条悟オチでお願い出来ますか?更新頑張ってください。応援しています。 (2022年6月4日 17時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
kei 328 - 更新がんばれ!ファイト! (2022年3月21日 21時) (レス) id: 8861eabc9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カルミア | 作成日時:2022年2月6日 1時

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