86 ページ36
午後になると、気だるさを感じるようになった
オフィスには、ほとんどの人が会議に出席して、数人しかいない
その中には、玉ちゃんも北山先輩もいる
｢工藤、わりぃ。これ、藤ヶ谷んとこに届けてくんね？」
北山先輩との関係が絶たれた後、初めて話しかけられる
少し動揺はしたが、今はもう冷静な目で見れるようになった
自分の中で受け入れることができるようになった
｢Aさん、ガヤさんと道草食っちゃダメですからね」
ジト目で玉ちゃんに睨まれる
私と太ちゃんが幼馴染と知ってから、太ちゃんまで敵視するようになった
そんなんじゃないのに笑
｢あ、太ちゃん！」
太ちゃんがいる階まで来ると、ちょうど廊下でばったりと会った
｢おう、A。どうした？」
｢これ、北山先輩から。渡せって言われて持ってきた」
そう言って、ファイルに入った資料を渡す
｢さんきゅーな。つか、お前なんか顔色悪くね？」
｢あっ・・・ひ、貧血かな？」
｢朝じゃねぇだろ、もう」
｢貧血、みたいな？」
疑わしい目で見られ、嘘がバレそうだったので、その場から逃げようとくるりと後ろを振り向く
すると、視界がぐるりと回り、そのまま地面に倒れ込む
咄嗟にお腹を守ろうとするが、それどころではなかった
｢A！！大丈夫か！？」
目の前は真っ暗で、太ちゃんの声だけが聞こえる
そのままどんどん音が遠くなり、そこで意識が途絶えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまっち(プロフ) - nanacoさん» 初めまして、たまっちです！ご感想ありがとうございますm(_ _)m初コメですごく嬉しいです！今後もぜひ、展開を楽しみに読んでいただけると幸いです(o>ω<o) (2020年2月23日 2時) (
レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 初めまして(*^^*) 今日ランキングで見つけて、ここまで拝読しました(TT) 不倫ものなのにドロドロしてなくて胸が苦しくなります(；ω；) (2020年2月20日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまっち | 作成日時：2020年2月7日 22時
