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その日は何もやる気が起きず、食事も喉を通らなかった
ただただ驚き、とてつもない不安に駆られる
産むとしたら、私は母親になるのか
付き合ってもないのに、父親である玉ちゃんには、これは言うべきなのか
言ったら言ったで玉ちゃんはどういう反応をするだろうか
疑問が次々と浮かび上がる
夜も不安で眠れず、朝を迎える
結局、体調不良で早退したくせに、なんの休みにもなってない
だるく、重たい身体を動かし、出勤の準備を始める
まだ小さいお腹に恐る恐る触れる
妊娠検査薬だけではなんとも言えないけれど、間違いでなければ、ここに赤ちゃんがいる
そう考えると、胸の鼓動が早くなる
不安の中に、些細な喜びさえ感じてしまう
会社に着くと、私のデスクの隣には既に玉ちゃんが座っていた
「おはようございま「おぉ、おはよう!」
動揺して、挨拶が食い気味になる
声もいつもより大きいもんだから、周囲の数人の視線を集めてしまう
「元気ですね笑 でも、なんか顔青白いですよ?」
そう言われ、初めて自分の体調がさほどよろしくない事に気づく
「大丈夫大丈夫。ただの貧血だから」
「あんま無理しないでくださいね」
パッと頭に思い浮かんだ嘘でその場を乗り切る
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たまっち(プロフ) - nanacoさん» 初めまして、たまっちです!ご感想ありがとうございますm(_ _)m初コメですごく嬉しいです!今後もぜひ、展開を楽しみに読んでいただけると幸いです(o>ω<o) (2020年2月23日 2時) (レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 初めまして(*^^*) 今日ランキングで見つけて、ここまで拝読しました(TT) 不倫ものなのにドロドロしてなくて胸が苦しくなります(;ω;) (2020年2月20日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまっち | 作成日時:2020年2月7日 22時