千羽鶴【角名倫太郎】 ページ12
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-ほな、席となりやし、角名に任すわ。-
、なんて担任に言われて会ったこともないクラスメイトのお見舞いに行く。
「...会ったこともない奴と何話せって言うんだよ。」
口から出るのは不満ばかり。
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まぁ当然でしょ。
流石の宮兄弟でも文句言うだろ。
「、はぁ。」
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部屋、確か101号室、だよな。
__碧海A様__
あぁ、ここか。
個室って...。余計気まずいじゃん。
三回ノックをすると中から綺麗な澄んだ声が聞こえる。
「、失礼します。」
面倒だな。早く帰りたい。
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、っ!?
「えっと、君は?」
驚いた。
しっかり手入れのされた綺麗な黒髪。
ずっと病室に居ることを示すような白い肌。
全てを見透かすような
、綺麗だと、思った。
「お見舞いにきた、一緒のクラスの角名倫太郎。これ、クラスのみんなから。」
そう言って手渡す千羽鶴。
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「!ありがとう。私、鶴好きなの。だから、嬉しい。」
顔をふにゃりとさせて笑う碧海さん。
侑とは違う、作ったものじゃない、純粋な笑顔。
「、ごめんね。顔も知らないクラスメイトのお見舞いなんかさせちゃって。角名くんに迷惑だよね。」
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さっきまではそう思っていた。
でも、君を見たら、声を聞いたら、そんなことは忘れてしまっていた。
、どうやら俺は単純なおとこかもしれない。
「そんなことない。来てよかった。」
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「だって俺、碧海さんの事気になっちゃったから。」
我ながら恥ずかしい言葉。
でも、君の白くて綺麗な顔が林檎みたいになるところをみれたから、良しとしよう。
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___俺の初恋は千匹の鶴が運んできました。___
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まふぃーる(まふぃの進化系) - 笑って。が見たいです!作っていただければ幸いです (2018年5月28日 22時) (レス) id: 372cd062ef (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ふわりさん» 了解しました!少し時間がかかりますが、必ず作りますね! (2017年12月29日 14時) (レス) id: c376f87d56 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - アルコールが見たいです!よろしければお願いします。 (2017年12月29日 14時) (レス) id: e20b6021ee (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ゆうさん» 了解しました!少し時間がかかるので、少々お待ちください!先に酸素ボンベを作ります! (2017年6月20日 16時) (レス) id: c376f87d56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - みやさん» 治の方でお願いします!すみません!! (2017年6月20日 5時) (レス) id: df69335ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや x他1人 | 作成日時:2017年6月17日 20時