正体は? ページ14
「あ、まだ言ってなかったわ…コイツ、新しい仲間(crew)な」
名前は覚えてるよな?自己紹介したし、と言ううらたさんに
「コイツ乗せて出航してる時点で皆何となく気付いとったわ…これからよろしくな、A!」
と笑いながら挨拶してくる志麻さんに続いて
「ホント!?やったー!よろしくな!」
大袈裟に喜びながら騒ぐ坂田さん
「坂田、落ち着いてください…Aちゃん、これからよろしゅうな?」
そんな坂田さんを注意しながら柔らかく笑いかけてくれるセンラさん
《…変なの、何だか体の中に重りをいれてるみたい…》
胸の辺りを押さえてみてもよくわからない、しかし今まで感じなかった[何か]を感じる
「…どうかしたか?」
顔をあげると声をかけてくれたうらたさんを含めた全員がこちらを見ていた
『体の中に何か、重りみたいなものがある気がするの』
それなのになんだろう…例えると蝋燭みたいな…あたたかい感じがする…
そう言いながらまた胸元を押さえた私に
「それ、ココロってやつだろ」
志麻さんが私を指差して答えた
「…自分にはわかります。少し重くて、でも心地好くて、離したくなくなる…そんな感じ…」
自分にも、よくわかりますーー
そう言って笑いながら、私と同じように自分の胸に手を当てるセンラさん
「なぁ、Aがそうなるのって、俺達が仲間やからやろ?」
なぁ?うらさん、と笑ってうらたさんの方を向く坂田さんに
「あぁ、そうだ。俺達にも心ってものがある、重く感じるのは今までの単純に好き、嫌いと分けていたものより少し複雑だと気付いたからかもな。」
うらたさんは坂田さんへの同意と私への新しい答えをくれた
《仲間だからココロが重く感じる…》
心=重い/思いーー
ーーーーーー
空木です。
友達と会議?をしたところ恋愛要素が足りないっ!と言われたので感情の動きを意識して書いてみました。
一応、恋愛を目指して書いていきますが世界観などを崩さないようにしながら書いていけたら、と思っています。
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空木 | 作成日時:2019年3月1日 3時