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出航! ページ13

うらたさんに手を引かれて甲板までの道を歩く、廊下や扉は入ってきた時とは違い綺麗になっていた

《そう言えばうらたさんが坂田さんに埃払ってこいって言ってたっけ?…あと船から感じる魔力の影響もあるのかな》

この船の動力は何なのだろうか…?

『あ、うらたさん、いくつか質問があるんだけど…』

「あー、悪いけど後でもいいか?今から船を動かさないといけないし出航してからの方がゆっくり時間とれるから」

もう甲板ついたし、質問するときアイツらもいた方が都合いいからさ、とうらたさんがそう言いながら前を向くともう3人が集まっていた


「あ、来た!さっきぶりやなA!時計どうやった!?それからうらたん!船の魔力は問題なかったで!でもやっぱりアレは無かったわ〜」

と機関銃のように話しかけてきた坂田さんの勢いに戸惑っていると

「ちょ、落ち着けや…あー、錨も帆も問題なかったで、今センラから航路の話聞いたとこ」

慣れている様子の志麻さんが軽く流して報告を続けた

「と、言うことなんで、すぐに出航出来ますよ」

リーダー、久しぶりにお願いしますとセンラさんが笑いながら声をかける


「よし、出航だぁぁぁ!!」

うらたさんが声をあげると

ゴーン…ゴーン…ゴーン…

最初に聞いた時よりも大きく、低く、遠くまで響く時計の音がして、船が動き始めた

ーーーーーー

『すごーい!動いてる!!たかーい!!』

船から身を乗り出してはしゃぐ私に

「俺もこの瞬間が一番ワクワクする!最高だよな!?」

とニコニコしている坂田さんが話しかけてきた

『うんっ、最高!こんなの初めて…!』

今日、この船に来て良かった!時計に感謝しなきゃねっ

そう言って坂田さんの方を向くと

「……あ…」

目を見開いて何かを言おうとしている姿が目に写った

ーー『どうしたの?』ーー

そう口を開きかけたとき

「おい、A質問に答えてやる。全員、ちょっと集まれ!」

うらたさんの声に遮られてしまった…

「…っ、はーい!A!うらさんとこ行こ!」

しかし坂田さんの様子に違和感はない、まぁ別にいっか…と思い、うんっ!、と返事をしてうらたさんの元に駆け寄った


船出と門出ーー

正体は?→←空飛ぶ船と続くハロウィン



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作者名:空木 | 作成日時:2019年3月1日 3時

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