【歌い手】帰国少女が数年ぶりに活動再開する件について (ページ7)

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りんちゃんたちと合流した僕達は、一言も喋らずに桜のトンネルを進んだ

喋らなかったんじゃない、きっとみんな緊張している

僕だってそうだ、だって5年ぶりにAに会えるかもしれない

そう考えたらもう泣きそうだよ

その桜のトンネルは、いつもより長く感じたが、ついに、終わりが見えてきた

僕達はとっさに走り出していた

みんなでスタートのコールをしたわけでもないのに、一斉に走り出していた

そして、トンネルを抜けた先に見えたのは

去年よりも満開に咲く、大きな桜の木と

見覚えのある少女の後ろ姿だった

僕達は、静かにその少女へ近づく

そして、僕達全員があと数mというところで、その少女は振り向いて言った

『The cherry blossoms are beautiful this year、、、お久しぶりですね、皆さん』

そういった少女は、紛れもなくAだった

ま「ほんとに、、、A、なの？」

『はい、まふまふさん、5年ぶりに帰ってきた、Aです』

そういうAは、より大人っぽくなっていて、凛としたところは変わらなかった

そ「おかえりっ、、」

そらるさんがそういうと、後ろではみんなが泣いていた

「「お姉様ぁ！！」」

りんちゃんとユリカちゃんがAへ走っていく

『りん、ユリカ！元気だった？、、大きくなったね』

り「お姉様、、お姉様ぁ、、」

ユ「よかった、、お姉様が、、帰ってきたぁ」

二人とももう高校生だというのに、なきじゃくりながらAに抱きついていた

『ごめんね、、5年もいなくて』

Aも静かに涙を流していた

僕だって、、気づいたら泣いていた

久しぶりに見るAは、見た目は変わっているけど、雰囲気や凛々しい所は全く変わってなくて

あの声でさえ、変わっていなかった

う「ったく、、心配かけやがって、、っ」

さ「帰って来たんやね、、っ、、ありがとっ」

あ「どれだけ待ったと、、思ってるのさ、、」

し「よかった、、元気でいてくれて、、」

セ「おかえりなさい、、そして、、お疲れ様」

9「ずっと、、ずっと、、待ってたんやで、、」

そして、僕達はまたあの日のようにAに抱き着いた

みんな思っていることはきっと同じだと思う

「おかえりなさい」