1話 ページ3
『もうすぐね。』
シャ「そんなに、あの髭に嫁ぐのが楽しみ?」
『そういう訳では、ありません。しかし、嫁ぐ相手が知り合いというのは、安心するものです。』
私、ジュリエット・リリスは本日、正式に煌帝国第1皇子と婚約することになり、今煌帝国に向かっているところ。
婚礼の儀は、父親の願いで少し後にすることになった。
シャ「けど、本当によかったの?ジュリちゃんだったらもっと好い人見つけられるのに。』
『いいえ、シャルちゃん。紅炎様は、私にとって勿体ないほど素敵な方です。それに私は、紅炎様の事を幼馴染みとしか思っていません。それはきっと紅炎様とて同じ事。その方が、私にとっても気楽です。私は、たった1人の殿方に想いを寄せていても、けして実れず、悲しい悲劇を迎えた女性をたくさん見てきましたから。』
シャ「ジュリちゃん・・・。わかったわ。だけど、辛くなったらすぐに言ってね。私は、何時だってジュリちゃんの味方だから。紅炎との婚礼の儀を見届けるまで煌帝国にいるし、親衛隊の奴らもジュリちゃんの味方だからね。』
『ありがとう、シャルちゃん。』
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作者名:かんざし | 作成日時:2018年12月25日 10時