トリップなんて望んでない！第4部 完結【ヒプマイ】

149：D.R.Bへの想い ページ1

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「はぁ！？、ディビジョンラップバトル知らねぇのかよ！？」

はい、2度目の台詞頂きました〜…二郎くん大袈裟な反応ありがとうございます


山田家にさりげなく聞いてみれば二郎くんは驚き三郎＆一郎くんは落ち着いてる



「はぁ…二郎、お前は本当に頭が可哀想だなぁ」

「あ"？、んでそうなんだよ…普通Aの方だろ」


「思い出してみろ、Aさんは存在自体イレギュラーなんだぞ…知ってたら逆に可笑しいだろ、これだから脳筋は」



「…言われて見りゃ、そうか。って、だからって一々突っかかってくんなよ！」




なんか、所々私に火の粉が振りかかってる気がする…
そんな中、一郎くんから説明をしてもらった




ディビジョンラップバトル


シブヤ・シンジュク・ヨコハマ・イケブクロの各ディビジョンから予選を行い、代表の4チームが中王区で決勝を行う大会らしい

優勝チームには領土拡大と賞金が贈られる



なるほど…その予選がもうすぐ始まるから、皆忙しく準備してたわけだ




『一郎くん達はそのバトルに出るんだよね、一応理由聞いても？』



「色々あるっすけど…1番は、彼奴らのためっすかね」

『二郎くんと三郎くん？』



少し遠巻きに喧嘩をする彼らに向ける視線は誰よりも優しく暖かなものだった



「俺が彼奴らを立派に育てる、んで強くて1人前の奴になって欲しい…その為には色んな経験をして、色々な事を考えて前に進む力をつけていく

…この大会は足掛かりだ、バトルで左馬刻との決着をつけて望む未来に近づくためのな？


さて…そろそろ止めてくる」




彼は色々考えてる、未来、家族、因縁…その隙間から過去が垣間見れてくる


そして…やはり感じてしまう




異物感




この世界だけじゃない、この家族の中に居る事は…良くない気がする


耳に聞こえた痛っ！という声のする方に目を向ければ家族の姿


…ホームシックになりそう



「ぁ、Aさん…実は明日依頼でシンジュクまで行くことになっちまったんで可能でしたら、留守を頼んでもいいっすか？」


『…ぇ、私？ 逆に大丈夫なの？』

「？…何がっすか」




いやいやいや、私部外者な上に居候…と目で訴えていればニッと笑みを浮かべ





「Aさんは信頼できるんで！」




…うぅ、眩しい


一郎くんは早速、鍵や依頼人が来た際の対応を伝授し始めて、二郎くんと三郎くんもそれに合わせて説明してきた



山田兄弟…対応力半端ない



…トラブルなく終わりますように

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