１２３歩 ページ46
＿＿＿
「あ、いたいた！ 北斗くん、Aくん！」
ぶんぶんと手を振って駆けてきたピーターパンの格好をした真くん。
何故だか髪と衣装が濡れている。
『真くんどうしたの？』
「そのままでは風邪をひくぞ」
「ちょっと食材を取りに行ってたんだけど、外は土砂降りだったんだよね〜」
「雨に塗れちゃった」と笑う彼に役に立てばとハンカチを渡すと「ありがとうっ！」と言ってメガネを拭いた。
「もうすぐ交代の時間だから声を掛けて行こうと思ったんだ。Aくんは接客だよね？」
『…そうだった。うう、あんまり乗り気じゃないけどねえ…北斗くんも戻ろう？』
「そうしよう」
「じゃあ僕は先に戻ってるね〜」
呼び込みに使っていたチラシや看板を回収し、教室に戻ろうとそっちへ足を向けた。
少し歩いたところで北斗くんがそうだ、と言って立ち止まる。
「これを」
『…ミサンガ？ わぁ、オシャレ』
緑系の落ち着いた色のミサンガを僕の左腕に結んでくれた。
でも、両手が塞がっているから返すことができない。
「む、気に入らなかったか？」
『え？ いやいや、とっても素敵だよ！ でも、もらっちゃっていいの？』
「この前買い出しに行ったときに見つけたんだ。その時Aの顔が浮かんで……コホン、良かったら受け取ってくれ」
『そうなんだ。ふふっ、うんありがとう！ 大切にするよ！』
つい嬉しくなって素でお礼言っちゃったけど、バレてないよね？
男っぽい口調だし心配ないか！
『北斗くん？』
「す、すまん、見惚れていた」
『え』
「何でもないっ！ ほ、ら行くぞ！」
ボソッと呟いた言葉は聞き取れなかったけど、早足で教室へと言ってしまった北斗くんは耳まで真っ赤になっていた。
も、もしかして、
＿＿怒らせちゃったかな？？
＿＿＿
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ノア(プロフ) - 雪兎さん» はじめまして、ありがとうございます！晃牙くん推しなので、あの可愛さが伝わったら嬉しいです！更新頑張っていきますー！ (2016年8月3日 10時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - はじめまして！毎回楽しく読ませてもらってます！106話の晃牙君がとても可愛かったです！これからの、文化祭編もとても楽しみです！これからも、更新頑張ってください！ (2016年8月3日 9時) (レス) id: 83fd0e6026 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 抹茶善哉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！もっともっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！！ (2016年7月27日 22時) (レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶善哉(プロフ) - はじめまして！楽しく？読ませてもらってます！(上から目線ゴメンナサイ)話の続きが気になるので更新頑張ってください！(上から目線ゴメンナサイ(二回目)) (2016年7月27日 21時) (レス) id: 8794c6d668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年7月3日 14時
