１０４歩 ページ27
＿＿＿
「なぁA」
『ん？ どうしたの？』
「大神に写真を送りたいのだが、どうすればいいんだ？」
『うーんと、まずこのアプリを開いて…』
おずおずと聞いてきたアドニスくんにできるだけ丁寧に説明しながら操作する。
そういえばスマホの操作が苦手なんだっけ。
『この…俺様って書いてあるところをタップして』
「こうか？」
『そうそう。で、送りたい写真を選ぶの』
「なるほどな」
「Aの説明はわかりやすくて助かる」と目を細めて笑うアドニスくん。
…アドニスくんってちょっと強面だけど、たまに可愛いときあるよね。
「送りたい写真を選ぶ…」
『ストーップ！』
「む？ 間違えてしまったか？」
『あってるけど、その写真』
「神崎に撮ってもらったんだ。なかなかよく撮れているだろう？」
仮面に張り出される先ほどのコスプレ写真。
背中を冷汗が伝うのがわかった。
『…』
「お、変身がきたぞ」
俺様…Aって変わった趣味してるんだな
『しゅ、趣味だと思われた…』
「ついでに神崎の写真も送ってやろう。A？ どこ行くんだ？」
『誤解、解いてくるよ〜…』
「そうか？ 教えてくれて助かった」
トボトボとＢクラスの教室に顔を覗かせると、この前会った鳴ちゃんと見知らぬ黒髪の子が晃牙くんの周りに集まっていた。
あれはアカン。
『隙ありっ！！』
僕は晃牙くんの元へ走って駆け付け、その手に合ったスマホを取り上げた！
「ああっ！ おい、なにしやがる！」
『これは君たちにの目に毒だからね…』
「あら、Aちゃん♪ この衣装とぉっても良く似合ってるわよ」
「ふーん、さっきのあんたなんだ」
追いかけてくる晃牙くんを身軽に避けながら鳴ちゃんの後ろに隠れると、庇うように前に出てくれた。
「まあ、落ち着きなさい。写真を勝手に見た私たちが悪いんだから」
「アドニスのやろ〜が勝手に送ってきたんだよ！」
２人の口論が始まってしまった。
黙って眺めていると後ろからちょんちょんと制服の袖を引かれて振り返った。
「ねえ、あんただれ？」
『ああ、えっと２年Ａクラスに転校してきた天ヶ瀬Aです』
「んあ？ なんか聞いたことある」
眠たげな表情で首を傾げて僕をみる目の前の男の子。
…この子僕より圧倒的に可愛い。
＿＿＿
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ノア(プロフ) - 雪兎さん» はじめまして、ありがとうございます！晃牙くん推しなので、あの可愛さが伝わったら嬉しいです！更新頑張っていきますー！ (2016年8月3日 10時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - はじめまして！毎回楽しく読ませてもらってます！106話の晃牙君がとても可愛かったです！これからの、文化祭編もとても楽しみです！これからも、更新頑張ってください！ (2016年8月3日 9時) (レス) id: 83fd0e6026 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 抹茶善哉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！もっともっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！！ (2016年7月27日 22時) (レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶善哉(プロフ) - はじめまして！楽しく？読ませてもらってます！(上から目線ゴメンナサイ)話の続きが気になるので更新頑張ってください！(上から目線ゴメンナサイ(二回目)) (2016年7月27日 21時) (レス) id: 8794c6d668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年7月3日 14時
