８８歩 ページ11
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『あ、あの先輩・・・』
「斎宮宗だ。こっちはマドモアゼル」
『斎宮先輩ですね。それと・・・このお人形さんがマドモアゼルちゃんですか？』
「！ 物わかりのいいやつは嫌いじゃない」
ふむ、と心なしか嬉しそうに先輩は頷いた。
というかマドモアゼルちゃんの衣装フリフリで可愛い。
『日々樹先輩に似合わなかったって言ってもらえると助かるんですが・・・』
「まあ確かに着こなしているとは言えないが。似合わないこともないと思うがね」
「心配せんでも似合っとるよ。Aちゃんは足が長いから可愛いんやな」
『そ、そんな褒められると照れるってば』
あんまり人を褒めなさそうな先輩と、僕以上に可愛いみかくんに褒められるとまんざらでもない気持ちになる。
・・・いや、流されちゃだめだ。人前にこんな格好で出て行ったら、変装だってばれてしまうかもしれない。
「ウィッグを被ればいいのではないか？ ほら、これを付けてみろ」
『おおっと、』
斎宮先輩がおもむろに立ち上がってウィッグを手に近寄ってくる。
身構える僕にはお構いもせず、綺麗な金髪のロングヘアーを頭の上に被せられる。
撫でるように整えられその上からヘアバンドを装着した。
「おお・・・」
「ふん、馬子にも衣装ってところだね」
『・・・褒め言葉として受け取りますね。僕と別人に見えるといいんだけｄ、』
言いかけたところに教室のドアが開く。
ハッとしてみかくんの後ろに隠れると、庇うようにして前に出てくれた。
「ん？ 入っちゃ悪かったか？」
「り、りゅーくん先輩や」
『(りゅーくん先輩？)』
「おい鬼龍、入り口で立ち止まるな」
『は、蓮巳先輩？！ あっ、』
予想外の訪問に思わず声を上げてしまった。
慌てて口を塞ぐが、もう遅い。
「・・・A？」
『っ』
初めて名前を呼ばれた驚きと、バレてしまった羞恥心で心臓がドキドキと高鳴る。
最近、蓮巳先輩とのエンカウント率高くないかな？！
「とりあえず黙ってくれないか。騒がしくて仕方ない」
「あ、ああ・・・。済まなかった」
『うう、ごめんなさい』
斎宮先輩の一言のお蔭で助かったけど、怖い。
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ノア(プロフ) - 雪兎さん» はじめまして、ありがとうございます！晃牙くん推しなので、あの可愛さが伝わったら嬉しいです！更新頑張っていきますー！ (2016年8月3日 10時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - はじめまして！毎回楽しく読ませてもらってます！106話の晃牙君がとても可愛かったです！これからの、文化祭編もとても楽しみです！これからも、更新頑張ってください！ (2016年8月3日 9時) (レス) id: 83fd0e6026 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 抹茶善哉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！もっともっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！！ (2016年7月27日 22時) (レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶善哉(プロフ) - はじめまして！楽しく？読ませてもらってます！(上から目線ゴメンナサイ)話の続きが気になるので更新頑張ってください！(上から目線ゴメンナサイ(二回目)) (2016年7月27日 21時) (レス) id: 8794c6d668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年7月3日 14時
