119 ページ19
玲於side
みんなが帰ってから、俺らも寝る準備をした。
簡易ベットを病院側が出してくれて、隼の近くで寝ることが出来た。
何日かかるんだろう。
あと何日…苦しんでるお前見ればいいの？
終わりの見えない道を進んでる隼
怖いよね、きっと。
移植だって全然回ってこなくて、肺炎になって毎日苦しんで……
やっぱり……お前強いよ…。
亜嵐「玲於？今日は休みな？隼落ち着いてるし」
玲於「…ぁ……うん…」
ベットに入って気付いたら朝になってた。
俺が思ってる以上に身体疲れてたんだって思い知らされた。
亜嵐「おはよう！よく寝てたね笑」
玲於「……ん。」
ねみぃ……
隼「はぁ…はぁ、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…。」
また咳してる…
玲於「隼、おはよう」
隼「はぁ…おはよぅ……ッｹﾞﾎｯ、ｹﾎｹﾎｯ」
おでこに手を当てると、昨日の夜よりは熱が下がっていた。
でもまだやっぱりだるそう。
てか苦しそう……
看「おはようございます！小森さん、朝ごはんです！1時間後取りに来ますね！」
看護師さんが帰った後、運ばれてきたご飯を見てみた
…うぇっ……。不味そう……
隼「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…っはぁ、ぃらない…ｹﾞﾎｯ、」
一口も食べようとしない隼
亜嵐「スープ飲めそう？」
隼「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ぅん、」
亜嵐くんがスプーンで少しだけすくって隼の口元まで持って行った。
隼はマスクを下にずらして口を開けた。
3回くらい飲んだら、要らないと首を振った。
俺は食事の写真を撮り、龍友くんに送った。
隼がスープを3口しか飲めなかったことも｡
ｰｰｰ♪♪
龍友くんから返信が来た。
龍友『うっわ、不味そうやな。可哀想に、、僕が上手いの夜に持ってったる！ちょっと仕事で遅くなるねん…。はよ行ってあげたい』
ほんとに優しいと思う。
玲於「隼、龍友くん夜ご飯美味しいの持ってきてくれるって！」
亜嵐「良かったね！」
弱々しくだけど頷いた隼
隼「はぁ、ッｹﾞﾎｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ、はぁｹﾎｹﾎｯ」
亜嵐「おっと、大丈夫大丈夫、ゆっくりね？」
急に咳き込みだした
亜嵐くんが背中をさすってあげると治まってきた。
隼「ぜぇ……ぜぇ、」
痰が絡んだような、苦しそうな呼吸音が嫌という程聞こえてくる。
咳が治まると隼は意識を飛ばすように眠りに着いた。
亜嵐「食べれなすぎるな…。点滴になっちゃう。」
玲於「それだけは避けてあげたいよね…」
俺は、隼の細くなった手を握った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こもりん??(プロフ) - あんさん» やっぱり泣いちゃいますよね！笑 ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - こもりん??さん» 私も泣いてしまって読めない気がします（笑）これからも更新楽しみにしてます! (2019年3月21日 18時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - あんさん» 間に合わなかった系ですね……泣 書いてるうちに私が泣いちゃって書けなくなっちゃいますね、きっと笑 限界まで来て危険な状態になってしまい……どうなるかお楽しみに！笑 提案してくれてありがとうございます！ (2019年3月21日 18時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 移植する日が決まったけど、移植する前日に隼くんの身体に限界が来てしまう…みたいな流れはどうでしょうか？これからもお話楽しみにしてます！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - はーとくんさん» ありがとうございます！志田は最悪な人間ですね！更新頑張ります！ (2019年3月11日 23時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こもりん | 作成日時：2019年2月8日 19時
