130＊ ページ30
涼太side
1時間後、病院に到着。
ダッシュで隼の病室に向かう6人
その時……
走ってきたこの前すれ違った男
アイツだ！
涼太「龍友くん！あの人！」
龍友「わかった！メンさん行くで、」
そして龍友くんとメンさん、裕太くんもそっちに行った。
俺と玲於は隼の病室へ
何もされてないのかな…
看護師達も何も焦ってる様子がない。
ガラガラ……
ドアを思いっきり開けた
目に飛び込んできた隼の現状に言葉を失った。
酸素マスクはベットから垂れ下がり、機械類は全て電源が切られていて、機能していない。
だから、看護師が何も知らないのか…。
ベットに目を移すと……
ぐったりとして顔には涙の跡、ぐちゃぐちゃになった布団、血が滲む枕カバー
胸元をぎゅっと抑えて、不規則な呼吸を繰り返している隼の姿が目に入った。
玲於「はやとっ！！」
玲於の声で我に返る。
隼に駆け寄り、身体を揺すった。
涼太「はやとっ?!分かる?!」
すると、
隼「はっ、はぁ……ゔぅっ……ひゅ、はぁ」
俺が身体を揺すった瞬間、顔を歪めて辛そうな声を出した。
玲於「涼太くん……これ…」
玲於が服を捲ると、真新しいあざや傷。
腹部と胸に集中していた。
ナースコールを見ると遠くに飛ばされている
あいつが飛ばしたんだ……
涼太「隼？はやとっ！分かる？」
隼「はっ…はぁ、ひゅっｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯげぇっ」
急にむせたと思ったら、血を吐いた隼
さっきまで潤んだ瞳が少し見えたが、今はもう閉じられている。
呼吸も弱い。
やばい、
俺はナースコールを押した。
先生がダッシュで入ってきて、慌てた様子で処置室に運んで行った。
俺らはただ病室に立ち尽くしていた。
なんでもっと早く……
気づけなかったんだろ……
ベットの下に転がっている1枚の紙が目に入った、
ぐしゃぐしゃに丸められた紙
広げると…
志田からの手紙だった。
涼太「これっ……。」
読んだ瞬間涙が出てきた。
怒りがふつふつと湧き上がってきた。
これを読んだ隼はすごく深い心の傷を負っただろう
その上暴力だ。
玲於「マジ許せねぇ……」
震えながら涙を流す玲於。
早く隼を安心させないとやばい。
今は隼が優先だ……
そこに龍友くん達が来た。
HIROさんに電話してくれたらしい。
志田さんは警察とHIROさん双方の話し合いになるらしい。
みんな揃って、ICUに向かった。
誰も口を開かなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こもりん??(プロフ) - あんさん» やっぱり泣いちゃいますよね！笑 ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - こもりん??さん» 私も泣いてしまって読めない気がします（笑）これからも更新楽しみにしてます! (2019年3月21日 18時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - あんさん» 間に合わなかった系ですね……泣 書いてるうちに私が泣いちゃって書けなくなっちゃいますね、きっと笑 限界まで来て危険な状態になってしまい……どうなるかお楽しみに！笑 提案してくれてありがとうございます！ (2019年3月21日 18時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 移植する日が決まったけど、移植する前日に隼くんの身体に限界が来てしまう…みたいな流れはどうでしょうか？これからもお話楽しみにしてます！ (2019年3月21日 1時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - はーとくんさん» ありがとうございます！志田は最悪な人間ですね！更新頑張ります！ (2019年3月11日 23時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こもりん | 作成日時：2019年2月8日 19時
