希望をもって3

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隼side

頬をﾍﾟﾁﾍﾟﾁ叩かれる感覚がして意識が浮上する


隼「りょ…た…くん？」


ぼーっとしていて誰だかわからない。
涼太くんかな…？


志田「ごめんねぇ〜、涼太くんじゃないんだ〜」


隼「ぁ……ぃやｯ…ｹﾞﾎｯ、ｹﾎｹﾎｯ、はぁっはぁっ」


怖い……



手首をぎゅっと捕まれ縛り付けられる。
酸素マスクも外され、身体を殴られる。


志田「お前のせいでっ、こっちは仕事が増えてっ……しかも警察沙汰になった……」


隼「はぁ、はぁ、はぁ……」


志田「お前のせいで！人生めちゃめちゃだよ！何でそんな奴がっ生きてんだよ！」


ボコッ…ドスッ


隼「はぁ、ヴっ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ、ｲｯ…」


何度も殴られた。

志田さんの言う通りなのかな…
なんで生きてんだろ。
ただ人の死を待って……。


志田「あまりきいてない？ふふっ…強いなぁ。相変わらず、そこがうぜぇんだけどな！」


殴る箇所がお腹から今度は胸に変わる
肺が悪いこと知ってるからかな…


ボコッボコッ…ドスッ、ボコッ


隼「ヴっ…ァっ……ゔぅっ……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ」


激しい胸痛が襲い息が出来ないほどに咳が出る。


ナースコールに手を伸ばすと、弾き飛ばされる。


呼べない……


隼「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、ひゅっｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…はっひゅっ」


胸元の服を掴んで苦しさに耐えるけど、意識が朦朧としてくる。


志田「いい感じじゃ〜ん笑」


ほんとに……殺される。


その瞬間、メンバーの顔が浮かんできた。


亜嵐くん
涼太くん
龍友くん
玲於
裕太くん
メンさん


死ぬ前にもう1回会いたかったよ……


志田「はい、トドメの1発〜」


ボコッ！


今までで1番強く殴られた。


隼「ｯあ"ぁッ！……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……ひゅｰ」



志田「はぁっ……はぁっ、お前が生きてても誰も喜ばない。辛いだけ。メンバーもそう思ってると思うよ笑」


そう言い残して、帽子とマスクを付けて出ていってしまった。

みんな……
僕が生きてるの迷惑って思ってるの？
死ねばいいって思ってるの？
今まで言ってくれてたことは、嘘だったの？


わかんない……
わからないわからないわからないｯ……


隼「はぁはぁはぁはぁはっはぁひゅっはぁっはぁ」



殴られた所が痛い……
口が血の味がする……



もう……疲れた……。

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