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神楽は阿伏兎の言葉に番傘を持つ手に力を籠める。
「これも夜兎の血の宿命かね。絶滅するまで戦い続ける呪われた種族の」
「……銀ちゃんここは私に任せるアル。行くヨロシ」
神楽の言葉に新八と喜杏は目を見開いた。
「馬鹿か。四人がかりでもやべぇ相手だ」
銀時が冷静に間髪を入れずに引き止めた。すると銀時の前に更に二つの背中が写った。
「行ってください銀さん」
「私達が残って」
「「神楽(ちゃん)を護るから」」
今度は神楽が目を見開く番だった。
相手は夜兎。今までの相手とは別格なのだ。
新八も物分かりの良い喜杏までこの場に残るとは何事か。
「何言ってるアルか二人共!!!……お前らなんか足手纏いアル、さっさと行けヨ!!!」
「足手纏いです銀さん」
「銀ちゃん神楽に殴られる前に早く行った方が良い」
「おめぇらだっつーの!!!」
神楽が新八の胸倉を掴んで揺するが、動じない新八に神楽は頬に汗が垂れた。
今度は喜杏の肩を掴む。
新八は男だ。まだ、まだ頑丈である。
だが、喜杏は違う。私より年下で少し力を加えれば、細い腕は折れそうだ。
態々新八とこの場に残る必要などないのだ。
「……どこ行っても危ないのは目に見えてるよ神楽」
「っ!!!」
「普段神楽のわがまま聞いてあげてるんだから。私もたまには言わせてよ」
「今言うことじゃねぇアル!!!」
呆れた顔で放つ喜杏に思わず突っ込んだ。
新八は悪戯が成功したような顔で笑ってくるし、喜杏は聞く耳なしみたいな態度を取ってくるし。
こいつら嫌アル!!!
そんな普段と変わらない様子に銀時はふっ、と口元を緩めた。
「おめぇら、待ち合わせ場所は分かってるんだろうな」
振り向くと、中々見ることが出来ない優しい顔立ち。
喜杏達は声を揃えて言った。
＿＿＿＿＿＿次会う時は、陽の下で。
「……上等だ」
銀時は背を向けて走り出した。
その様子に阿伏兎は残念そうに呟いた。
「人生ってなぁ重要な選択肢の連続なんて言うがね。
鼻で笑い、不気味に口角が上がった。
「三人仲良くミンチにしてやるよ」
「はずれはお前アル」
ばっ、と三人は阿伏兎に武器を向けた。
「「その粗末なモン、
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月見ソウ(プロフ) - 萩月さん» 萩月さん、コメントありがとうございます！遅れてしまってすみません。一気に読んでくださったこと、可愛いと感じてもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (1月13日 6時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
萩月(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、不器用ながらも喜杏ちゃんを可愛がる銀さんや甘えたな年頃の喜杏ちゃん等、ニヤケが止まりません！続きを楽しみにしてます。年明け早々色々ありましたが作者さんも無理せず頑張ってください、これからも応援しております。 (1月3日 15時) (レス) id: 18ce4c7edf (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - 蛙好きさん» 蛙好きさん、コメントありがとうございます！一気に見てくれたんですか!?嬉しいです、ありがとうございます。一月下旬当たりにここに戻りたいと思ってるので、申し訳ないですがもう少しお待ちください。これからもよろしくお願いします。 (12月26日 16時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
蛙好き(プロフ) - 夜中一気に見ちゃいました、続き楽しみにしています (12月23日 2時) (レス) @page46 id: 7bb3646af7 (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - 甚嘉さん» 甚嘉さん、コメントありがとうございます！成長は特に意識して買いてるので感じてもらえて凄く嬉しいです。少し更新速度落ちてますが、頑張ります！よろしくおねがいします。 (9月25日 23時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ソウ | 作成日時：2023年9月4日 0時
