花弁がさんじゅうはち ページ46
◆◇
「「御意」」
『無理無理!!絶対無理ですって!』
しのぶさんと冨岡さんが仲良く2人で声を揃えたの台無しにしてごめんね。
でも、ほんっとに無理だって!私倒れてさっき起きたんだよ?!
私の言葉に、お館様が困った顔をする。
「生の呼吸は謎が多い。一刻も早く、鬼舞辻との戦いに向けてそれがどれほどの強さなのか確かめたいんだよ」
だとしても、もう少し私に優しいペースで確かめてください!!
「聞けば、既に肆ノ型まで使えるんだろう?参ノ型はとてつもない威力だそうだね」
なんで、お館様が知ってるの?
杏寿郎さんや天元さんかと思ったが、鳩が私から思いっきり目を逸らしたのでこいつだと思う。
まじで、この鳩鬼の餌にでもしてやろうかな……あれ?鬼って鳥食べるのかな?
「出来ない、かな?」
うっ。お館様が私に"お願い"している。
いや、上司なのだからどう考えても指令なんだけど……言い方が、お願いっぽい。
これを断れば私の首は間違いなく、不死川さんか伊黒さんの手によって吹っ飛ぶだろう。
でも、私としても簡単にじゃあ行きますなんて言えない。
私は学んだのだ。そう、柱と仕事すると絶対怪我するって!!
お忘れだろうが、私のモットーは安心安全で平凡な生活を送ることである。怪我なんてしてたら、話にならない。
否定の気持ちを込めて、ゆっくりと首を横に振る。きっと今の、私は涙目だ。
「Aさん」
諭すように、しのぶさんが私の名前を呼ぶ。
わかってます。行かなきゃいけないのはわかってます。でも怖いんだって!!
「はぁ……おい、」
しのぶさんの横でそっとため息をついた富岡さんにも、呼ばれた。
冨岡さんがいた方を向けば突然、首に強い衝撃がはしった。
衝撃に頭がクラクラする。
しのぶさんの驚いた顔が見えて、私は冨岡さんに殴られたのだと気づく。
『……っ鬼か、よ!』
漫画の中でも何を考えているのかいまいち、わからない人だった。
天然ボーイだと思ってたけど、馬鹿なの?!躊躇なしに殴ったよね?!
絶対、鬼殺隊なんか辞めてやる!!と心に固く誓ったとと同時に私は気を失ったのだった。
◇
「少々、強引すぎませんか?冨岡さん」
「このままでは拉致があかないだろう」
「……まぁ、そうですね。人も鬼もみんな仲良くすればいいのに。冨岡さんもそう思いません?」
「無理な話だ。鬼が人を喰らう限りは」
「君には期待しているからね、A」
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時