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80話 お兄ちゃんのところへ ページ33





「……あんずが? 最近、他のユニットどものプロデュースで忙しそうにしていたよね?」


「そうだよ〜? つまりは、そういうこと。 忙しいけど何よりも、大切な親友の為に動きたいって、あんずが言ってたよ」


さらっとそういうことを言うよね。 そういうところがあるよね。 当人でもないくせに、やけに主観的だ。 あんずはあんず。明星くんは明星くん。 そうやって器用に折り合えたら、もっと楽なのに。
私が荷物を持ったのを、ニンマリとさも満足そうに見届けている。


「えっ、えっと? A〜? 軽音部の部室はこっちから行った方が早いんだよ? 大丈夫っ? 疲れてる!?」


「疲れてないよ」


後句に被せるようにして云い放つ。 疲れてるけどね、ほんとは。 でも今は、そこを掘り下げてる場合じゃないと思うから。 省エネ省エネ、楽に生きようよ。「なんでなんで!Aにしては珍しい! 何か隠してるな〜〜⁉」とがっつく。


「だから。 ……ない…でしょ」


「? はい? ごめん何て_____」


「っ、一回で聞いてよね! ……手ぶらでいけないでしょ⁉ べっつに、昼夜逆転してるからご飯食べれてないんじゃないかとかそういう心配してるわけじゃないけどさあ! それで道端で倒れたりでもして、女の人との情事に至って欲しくないだけ! それだけ!」


「えっ、ジョージ……?」と小首を傾げている。 あぁ、明星くんが馬鹿で良かった。 らしからぬ言葉に、悶絶とした。 そんなこと、『お兄ちゃん』に限って、ある訳が……。 否定はできなかった。 否、出来ないはずだ。


「まあ兎に角。 そういうことだよ、私はもう行くから……。 あんずとはあっちで会うことにするよ」


「うっ? え、じゃあ、気をつけて……?」


「ふふん。 結構結構……♪」

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日向サク(プロフ) - さくぷらさん» わぁっ、ありがとうございます! やる気出ますね、これからも頑張れそうです! コメントありがとうございました!! (2018年4月3日 9時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
さくぷら(プロフ) - 初めまして!前作からお邪魔しております。夢主ちゃんが可愛くてついつい読んでると笑顔になるぐらいこの小説が好きです…(*´ω`*)続編おめでとうございます!これからもささやかながら応援させてくださいませ(*^^*) (2018年3月27日 20時) (レス) id: af6c7ada7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向サク x他1人 | 作成日時:2018年3月27日 19時

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