６０話 死にそうなほどの激烈 ページ13
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「そ、そういえば……どっちか迎えに来るって言ってたね？ あぁ喉がカペカペする〜、なにか飲んでいないと死にそうだよね……！」
喉もとを指の腹でさすった。 この辺が疼く、なんかこう枯渇している感じで……。 あまりにも曖昧だが、明らかに並な飲み物を欲しているわけじゃないと、すぐわかる。 ーーーおそらくこの渇きは、水を飲んだところでおさまらないだろう。
「おそらく兄者がくる〜……。 凛月は嫌だけど、兄者はもっと嫌だなぁ？ 兄者、きっと血のことでわたしがどうこうするの嫌いだと思うから。うわっどうしよう、変なところに連れて行かれるかも〜」
「っていうか、当主のくせに血も飲めないんだから。……ほんっと、どうしようもない下戸だな」
ただでさえ、あの性悪が血を飲むことで、嫌そうな顔をするというのに。 「久々に怒らせてみたい！」とウキウキしてしまう自分もいて、心底困惑しているところだ。
「ともかく。 こんなところにいたら兄者が来ちゃうし、さっさとどこかに避難しよう。 場所は……」
「荷物を取りに行くついでに、練習室に逃げ込んじゃおう♪」
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「ま、真緒くん……？ えっ、ここで何やってるの？」
「おう。 やっぱり来たか〜、これ取りに来たんだろ？ 待ってたんだよ。 ついさっきこの部屋、施錠されそうだったからさ」
「ふうん、そうなんだね、ありがとう。 一応、形式的なお礼だけは言っておいてあげる」
「あ〜わかった。感謝はしてないってことだな〜……うん、全然気にしない。 おまえ、なんで俺に突っかかってくるんだよ？ 俺、なんかしたっけ……？」
自分の調子を立て直すために、まずは自分なりのペースを持ち込んだ。 それに、真緒くんの赤みがかった髪を見てると、今度こそおかしくなりそうだったから、なんとか自分を誤魔化した。
「ふはは、わたし達はおまえに大事なものを奪われたからね____って、どうでもいいなぁそんなこと。 ……ふう、喉渇いた〜」
「……。 水でもやろうか？ 俺持ってるぞ〜、ここに来るときに北斗に持たされたやつーーーこれ、よかったらもらってくれ！」
ありがとう、と真緒くんに近づいた時、『ぐう、ぎゅるぎゅる』と音が鳴った。ーーー紛れもなく、私のお腹の音だ。真緒くんも、固まった。 は、恥ずかしい……！
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日向サク(プロフ) - さくぷらさん» わぁっ、ありがとうございます！ やる気出ますね、これからも頑張れそうです！ コメントありがとうございました！！ (2018年4月3日 9時) (
レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
さくぷら(プロフ) - 初めまして！前作からお邪魔しております。夢主ちゃんが可愛くてついつい読んでると笑顔になるぐらいこの小説が好きです…(*´ω`*)続編おめでとうございます！これからもささやかながら応援させてくださいませ(*^^*) (2018年3月27日 20時) (レス) id: af6c7ada7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向サク x他1人 | 作成日時：2018年3月27日 19時
