暗闇,044 ページ45
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「ともあれ。 なにをしましょうか、セッションとかでも良いですが……『たんとう』楽器がおなじでは、おもしろくないでしょうし」
彼女はゆっくりと「わう〜」と背伸びをした。どこかわんこめいた雰囲気を感じとったのか、葵ひなた−−−ひなたは、クイズ番組のように「ぴんぽーん、大神先輩!」と食いついた。
しかし、反応はせずノーコメントのようだ。 これは、誰の真似でもない。もともとの素質であることに気づくのは、もう少し先の話。
「う〜ん、俺たちも適当に話しかけた節がありますからね〜? 月王先輩には教えてもらいたいことが沢山あるんですよ」
「……たとえば、食べているお菓子の名前とか!」
「うふふ。 一年生は、そういうのがすきですね……♪ 会長さまたちとはそういう話ができないので、嬉しくなっちゃいます。」
「えへへ…♪」と微笑む彼女に、その場にいた3人は目を張り驚いた。一瞬にして、花が咲いたようだ。話をしていてこんなに嬉しくなることはあるのか、と言いたげだけれど。
「我輩も、そういう話も振ってさえもらえば『いける口』じゃよ? 基本的なお菓子の名前ぐらいは心得ておるくらいじゃし」
「う〜。 無理やりのっかかってこられても……こういうのって、あとあとボロが出るものなんですよ?」
「Aの説教は嫌じゃの〜。 妙な具合に説得力があって、落ち着かんから」
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日向サク(プロフ) - ありがとう〜 (2017年12月14日 18時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
しょーり - サイコー!! 大好き!! キュンキュン!! (2017年12月14日 18時) (レス) id: d8a6f4a6f4 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - とってもいいです!!最高です!!応援しています!更新頑張って下さい! (2017年10月17日 1時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向サク | 作成日時:2017年9月16日 10時