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21話 ふかし芋 ページ22






「うわぁ、またそんなダッサい格好して……?兄者でしょ、妹にこんな芋みたいな格好させるの。いったいどこの田舎女なの、これ」



抱かれた肩を、勢いよく離され、ジロジロと足先から見つめられる。兄者のジャージを着ているだけで、別にこれは、学院の指定服なんだけど……?規則に従うことで、それはもう「ダサい」「可愛くない」「真似したくない」の三拍子に部類されるのだろうか。分かんないけど。




「『芋』……?凛月こそ、実の妹を芋呼ばわりをして恥は知らぬのか。」



「我輩はただ、Aには『露出度を高くして美を競う女子』になって欲しくないと、そう言っておるだけじゃよ……?」




どうだ、お前にはそれ以上の思惑があるのか、と凛月をうまく煽り起こしている。人と話す上でそういったテクニックは必須だが、今の場合はそれが適用されない。豪傑な『吸血鬼』という種族に、俗世のルールは通用しないのだ。




「それがジジくさいって言ってんの。あんたのそういうところが、Aを食い潰してるんだよ。見てよ、これ……。兄者にはわかる?Aが今どんな気持ちなのか」



「……。」




私が虐げられたような言い回し。気分が悪くなるから、やめてほしいんだけれど。別に今は、機嫌が悪いわけじゃなかったのに。これでもいいよ、学院の中にいるときくらい……なお、これが妥当策とも言えるほどなのに。何を凛月は企んでいるのか。




(ほんと、気にしてないんだってば。)





「ちょっと? どうでもいいけど、二人してじりじり近づくのやめてくれるかな。凛月は忘れてるけど、わたしは凛月も嫌いだよ」



「そしてできれば、わたしに関わって欲しくないんだけど……?」



ふたりとも、顔さえ合わせないが、目を大っぴらに開け広げる。な、なに……?なにをそんなに驚いてるの?



「___はぁ、兄弟相手にさえ素直になれんとはのう。わんこみたいに『一匹狼』気取りでいると、本当のひとりぼっちになってしまうぞい?」


「我輩、そんなのは見たくないの〜」




私は別に、そういうつもりで言ったんじゃない。私みたいに、異種族と人間とでは馬が合わないから、関わって欲しくないって本気で思ってる。兄者たちも、然り。ついでとは言うけど、本当に放っておいてほしい。




「コーギー……? 話がややこしくなるから、兄者は黙っててよ。Aは威勢がいい餓鬼だもんねぇ、そのままでいいんだよ」


「むしろそのままの方が美味しく頂ける……♪」

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黒羽 - はい!!応援しています!でも無理しないでくださいね!!(*´ω`*) (2017年4月26日 22時) (レス) id: c7e72736b7 (このIDを非表示/違反報告)
日向サク(プロフ) - 黒羽さん» おはよう!コメントありがとう、嬉しいです!なかなか夢主の印象を聞く機会が無いので凄く助かるよ!これからもよろしくね!頑張っていくよ〜>* ))))>< (2017年4月26日 6時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
黒羽 - 夢主ちゃんが超かわいいです!これからも楽しみにしてます! (2017年4月26日 6時) (レス) id: c7e72736b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向サク x他1人 | 作成日時:2016年12月27日 21時

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