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暁 −壱− ページ7

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初めて会ったのは
まだ和也が10にもみたない歳だった

男なのに
女のような白さ
柔らかそうな黒髪
美しい瞳にひきこまれそうになった

たった
10の幼いコイツが
なんとも言えない儚さと
色気をだしていた


このまま成長していったところを想像し
なぜか俺はゾッと背筋の凍る思いをした


きっと俺は
いろんなしがらみに嫉妬するのだろう


18の俺は
たくさんの綺麗な男をみてきた
最初の手解きは俺の役目だった
その中でも
潤や翔も別格だった



でもそんな俺が
口を閉じるのも忘れるくらい
釘付けになったのは
後にもこの先もコイツだけだ


そう…
一生自分のモノにはできない相手



生まれたときからここにいた
俺からすれば
ここしか知らないのだから
この場所が良いも悪いも思わなかった


だが
何も知らず連れてこられたやつからすれば
檻のように閉ざされた世界の中
知らぬ男に媚を売り
身体を売るのだ

人生が終わったと思うはずなのに
こいつは違った


光を失わない
美しい瞳で
この世界の頂点を目指した


天性の人垂らし
よく人を見て
先回りして動く
頭のいいやつだった

でもたまに天然な部分をだすから
店主も虜になり
早く早くと育てたかったのだろう
たぶん
一番の稼ぎ頭になるだろうから…


当時の花魁、翔の下で禿につかせた


翔も和也を可愛がり
和也も翔を慕っていた


それに気に食わなかったのが
潤だ…

あいつも
叶わない恋をしていた



翔の元で和也は
舞踊、和歌、お茶やお花、琴や三味線などを
みっちり仕込まれた

ここでも
思っていた通り
なんでも
器用にこなす和也は
すべてを自分のものにしていった



俺は日々成長していく
和也が可愛くて
必要以上に構っていたと思う


邪な気持ちをもちながら
何かできるたびに
頭に手を起き
髪にふれ
頬にふれる

何かついていると
理由をつけては
唇にふれ
頰を染める
和也が愛おしくて仕方なかった






つづく

暁 −弐−→←車の中でかくれてキスをしよう。



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REN(プロフ) - 綺佳さん» 甘い大宮さんはたまらんです!あたしのほうがいつも綺佳さんからたらふく頂いてますよ!ごちそうさまです(*´▽`*) (2021年7月7日 11時) (レス) id: 7382997a0d (このIDを非表示/違反報告)
綺佳(プロフ) - まとめて読ませていただきました♪アメブロさんもまた順にたどらせていただきまーす!あまーい大宮さんはやっぱりたまらんですね。ごちそうさまでした。 (2021年7月7日 0時) (レス) id: 497d776a16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:REN | 作成日時:2021年1月18日 15時

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