いま愛を語ろう 終 ページ15
幸せな音がして
目を覚したら
背中にあたたかい温もりを感じ
手のひらには智の綺麗な指が絡んでいた
鼻歌だろうか?耳許で聴こえる
「んっ…」
「あっ…起こした?」
「今の…俺の歌?」
「そう。俺の一番好きな歌」
「それね?」
「うん?」
「智の歌だよ?」
「あぁ…やっぱり?」
智はぎゅっと後ろから包み込むように抱きしめて
「楽しいことも辛いこともこれをきくと元気が出た、和也が側にいるみたいで」
嬉しかったそれだけで
この歌を作ってよかったと思った
会えない寂しさとかじゃなく
ただ
智を思って作ったものだったから
「手紙…ありがとう。俺のことずっと見ててくれたんだな?」
「え?」
「テーブルの雑誌それよりびっくりしたよ。俺の持ってない雑誌まで和也の本棚に合って」
「///みたの?」
「本棚はその人の性格が出るって聞いたけど和也は俺のことが好きすぎるな?」
「なっ///…ちがっ」
違うと言いそうになったけど今まで言えなかった甘い言葉を言いたくて、くるんと振り返り智の目を見つめて
「そうだよ?俺は昔から…そしていまも大野智だけが愛しくて好きだよ…」
まさかそんな言葉が返ってくると思わなかったんだろう一瞬目を開いたけどすぐ柔らかく笑って
「あぁ…知ってる。俺もお前に負けないくらい昔から、そしていまも二宮和也を愛してるよ」
優しいキスが降りてきた
俺もそれに応えるように
触れるキスから
少し口をあけ
智の柔らかい舌を受け入れた
「好きだよ…大好き」
「愛してる、ズルくて頼りないかもしれないけどこれからはずっと一緒にいて欲しい」
力強い瞳に見つめられ
今まで聞きたくても聞けなかった
愛の言葉を言ってくれる
愛があったはずなのに
欲だけをぶつけていた
10代と違って
二人の想いが
心も体も
重なりあっているのが
わかる…
涙が止まらなくて
智は笑いながら
涙を拭ってくれた
「これからはたくさん話そう、今までお互いが想いすぎてできなかったこと。喧嘩もするだろけどちゃんと言葉にして一緒に乗り越えよう?狂おしいほど愛してるよ」
「うん…うん…今までの時間もこれからの時間も全部智に上げる!返品不可だからね!」
「ふはっ…うん」
「智…」
「うん?」
「誕生日おめでとう…」
日付が変わったのを確認して伝えたら
すごく嬉しそうに笑って
「ありがとう…これからもっと愛を語ろうな?」
そう言って
優しくキスをしてくれた
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REN(プロフ) - 綺佳さん» 甘い大宮さんはたまらんです!あたしのほうがいつも綺佳さんからたらふく頂いてますよ!ごちそうさまです(*´▽`*) (2021年7月7日 11時) (レス) id: 7382997a0d (このIDを非表示/違反報告)
綺佳(プロフ) - まとめて読ませていただきました♪アメブロさんもまた順にたどらせていただきまーす!あまーい大宮さんはやっぱりたまらんですね。ごちそうさまでした。 (2021年7月7日 0時) (レス) id: 497d776a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:REN | 作成日時:2021年1月18日 15時