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暁 −伍− 終 ページ11

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━━━━━━━ 現在




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「んんっ…」

「あ?起きた?」

目を覚ますと
隣には愛おしい和也がこちらを見つめていた

俺は思わず
力強く引き寄せ
ぎゅっと抱きしめ

「んっ…ちょっとっ!苦しいよっ…寝ぼけてるの?」

そんなことを言われても
今、目の前に和也が
ここにいることに
心底、安心しているんだ

なんでだろう…?

胸が締め付けられるんだから
仕方ない

ここに和也がいることに

バカみたいに
涙が出そうになるんだ…

「ふふっ…なに?怖い夢でもみた?」

さっきまで苦しそうに
なんなら
面倒くさそうにしていたのに
俺の異変に気づいたのだろう
優しく包み込むように
抱きしめて
背中をトントンと叩いてくれる

俺の好きな
匂いを放つ首筋を
深く吸い込んで
鎖骨に
キスをした

んっ…

甘い声を上げた
その声に
反応する 俺 自身
スリ スリ と腰を押し付けると

「ちょっ!何朝から反応してんのさっ!!」

「朝…だからだろ?」

にやっと笑ってやると
頰を赤く染めながら
愛おしい人が睨んでくる

「なぁ…いいだろ?」

返事を聞く前に
その唇を奪った…




.



「和也っ!和也っ!」

「あっ…んっ…さ、智っあっ!」

なんの感情なのかわからない
でも
和也が俺の腕の中にいる
なんとも言えない
気持ちが
押し寄せてくるんだ

昨日の夜も
和也を 抱い たはずなのに
いまこのときの
止まらない想いを
受けとめて欲しくて

無我夢中で
和也を 揺さ ぶり 続けた

「智…智…大丈夫だよ?ずっと…一緒っ…んあっ、大丈夫?ねぇ…泣かないで…」

和也の指が俺の頬に触れ
優しく拭ってくれる
その手を捕まえて
キスをし
指を口に含みながら
舌 で 舐め まわす

和也の良いところを 突き 上げた

「智……」

「和也…和也っ……愛してる……」





.







『よかったな…』






なぜだろ
遠い昔
この言葉を伝えたくても
おまえに…和也
言えなかったんじゃないかって…


そう
思ったんだ…



遠く誰かの声が聴こえたような気がした






【暁】-おわり-

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REN(プロフ) - 綺佳さん» 甘い大宮さんはたまらんです!あたしのほうがいつも綺佳さんからたらふく頂いてますよ!ごちそうさまです(*´▽`*) (2021年7月7日 11時) (レス) id: 7382997a0d (このIDを非表示/違反報告)
綺佳(プロフ) - まとめて読ませていただきました♪アメブロさんもまた順にたどらせていただきまーす!あまーい大宮さんはやっぱりたまらんですね。ごちそうさまでした。 (2021年7月7日 0時) (レス) id: 497d776a16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:REN | 作成日時:2021年1月18日 15時

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