花の言の葉【ars】短編集 1 (ページ10)

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◆房 ② A ページ10

店で楽しく話していたら、必ず

「こんなイイ感じの店知ってるのに彼女とか他に誘えるやついねーの？」

それをにのが言う？

「二宮くんってどんなやつがタイプなの？」

(そーじゃないよっ！)

「ひとりいるんだ。めちゃめちゃかわいいやつ。柴犬みたいなんだ…」

「もしかして、好きなコ？いるんじゃん！」

(そーじゃないよっ！)

「オレの話も楽しく聞いてくれるしさ！」

「そんなに言うのに何で彼女できないんだろうな？」

(そーじゃないよっ！)

にののせいなの！そろそろ気づいてよ。

オレのことをどう思ってるのとか、不安で毎日にののこと考えちゃってるだよ！オレ…。

嬉しいことや楽しいことがあるとすぐにオレに報告してくるにの

期待させるような態度をとってくる。

目があったら急に恥ずかしそうににのからほほえむ。

小悪魔がすぎるよ…

じゃあなんで？

頻繁に送られてくるLINEにはハートのマークがたくさん。

冗談？
遊び？

気になるから覚悟を決めて電話した。