◇月下美人 9 ページ36
男との知識があってよかった
まさか自分がその立場になるなんて
翔くんのおかげだな…
俺の親友は…
いわゆるバイ…だ
そっち系の話は
知ってて損はないよ！
なんて軽く話され
俺には縁がないよ…
なんて流したけど
ありがたい。
翔くんに感謝だわ…
上下動を少し緩め
「足…広げてくれる？」
息が荒いまま
惚けた顔で見られ
たまらずキスをおとす
恥ずかしそうに
ゆっくりと
広げてくれた
ベット脇に置かれてるボトルを手にとり
手のひらに流し
少し温めてから
双方の蕾に塗りつけ
ゆっくり
ゆっくり
少しずつ指を挿れた
……んっ…はぁ…
「痛い？」
水分の含んだ琥珀色の瞳が
さらに潤いを増し
フルフルと頭をふる
「なんか…くる…しいけど…た…ぶん…はぁぁ…だい…じょ…ぶ。…はぁ…つづ…けて？」
深く
ゆっくりと息を吐きながら
また睫毛を揺らしながら俺を見つめた
後ろだけだと苦しいだろうから
前も触り
上下動を繰り返した
くちゅ
にゅちゅ
と厭らしい音が部屋に響き渡り
合間に
君の甘い声と
荒い息遣いが
耳に届き
俺自身も限界近くなっていた
ゆっくりと
傷つけないように
指も増やし
ほぐしていく
コリッ
と触れた場所で
あっ！！……あぁぁぁぅっ！！
今でも違う
高い声を出し
シーツをぎゅっと掴んだ
目尻から涙が溢れる
…あぁ…だ…め…なんか…はぁ…おかしく…なる…
君自身も固く反り上がり
イかせてあげたいけれど
イッタあとのほうが
最初は辛いって言ってたから
前に触れるのはやめ
同じようにベット脇な置いてある
袋を口で破り
自分のに薄い膜を被せた
蕾から指を抜き
覆いかぶさるように
君の足を自分の肩に乗せ
背中にクッションを挟み込んだ
「……なんか…」
「ん？」
「慣れてるね…もしかして…」
まさかそんなことを言われると思わなくて
ちゅっとキスをして
「初めてだよ…男は…君が初めて…」
「男は………」
何が言いたいかはわかったけれど
もう俺も限界で
「…もう…黙って…」
深いキスを落とし
俺自身を蕾に沈めた
.
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作者名：REN | 作成日時：2020年4月17日 11時
