◆2 ページ4
「なっ！何笑ってんだよっ！！そんなのおかしいだろ？なんで？なんで智くんがそんなことに…」
「俺一人がさ？我慢っていうか悪いやつ？になるだけで俺の俺の…和也が守れるんだ。これは俺にしかできない。一緒にいたいけどでもたぶん無理なんだ…一生付きまとわれるんだ。そんなのはアイツにさせたくない。そんなのは俺だけでいいんだ…だから翔く頼む。」
今まで一緒にいたけどたぶんこのときが最初で最後の智くんの涙だったと思う。
それからまもなくしてホントに智くんは智の前にもそして…
俺たちの前からもいなくなった。
━━
「ずっと…ずっと言えなくてごめん。何度も、何度も言おうかと思ったんど…でも一生分で和也のこと守るって言った智くんから言わないでくれって言われて…言えなかった。」
「じゃあ…じゃあなんで今頃！！こんなもん持って！！」
「この招待状はたぶんもうホントのホントに最後だってことだと思うんだ！どういう意味で俺にこれを送ってきたかはわからない…に の？どうする？」
「どうする…って」
「こんなの見せられて俺が言うことなんて信じられないだろうけど…智くんは生涯お前だけだよ？そこに行くのも行かないのもに のが決めたらいいよ…」
ごめんな、に の
こんなことしか言えなくて
ずっとずっと探してたのに言えなくて…
しかもお前が決めたらいいって…
俺は…
いや俺たちはどんな結果になろうとも
お前たちの味方だから
俺は招待状だけを置いて出て行った。
その後…に のがどうしたかはわからない
俺たちの身に何も起こっていないのが答えなのかそれとも…
白菊−おわり−
白菊 white Chrysanthemum
花言葉 truth (真実)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：REN | 作成日時：2020年4月17日 11時
