◆ひまわり【999本】�� ページ25
「あれ…」
「翔くんっ！！」
「翔ちゃんっ！？」
「翔さんっっ！！」
俺の友人たち…
寝ている俺の顔の上に三人泣きそうな顔…
あれ？
なんだろ…
何か大事なことを忘れているような…
起き上がろうとした俺を智くんが支えてくれた
全然力の入らない俺に
無理しないで、ずいぶん寝てたんだから…と
「あっ！俺、先生呼んでくるよっ！！」
慌てるように二宮が出ていった
「翔さん？大丈夫？」
「あぁ…俺…？ゴホッゴホッ…」
声が掠れてうまく喋れない
「事故に巻き込まれてね…体には異常ないのに今まで○年眠ってたんだよ？」
事故…？
じ…こ…？
そのとき目の前に飾られているひまわりの絵をみた
けど俺が眠っていたときにみていたひまわりの絵じゃなく…
「ね…コレ…」
「あぁ…これね？大野さんが翔さんが夢の中でも会えたらいいねって描いたんだよ？」
「夢…」
「雅紀だよ？」
「雅紀…？」」
「えっ？翔くん？雅紀だよ？相葉雅紀っ！」
そのあと医者を連れてきた二宮
見てもらったけど異常はないってことで体力が戻れば退院してもいいと言われた
俺は…
雅紀と言う名のこの絵の男の人以外は
すべて覚えていた
.
退院して
家に帰ると俺のじゃない物がいたるところにあった
食器や服
そして…寝室まで
送ってくれた二宮に
「ね…俺、言って見たいところがあるんだけど？」
「うん？どこ…？」
一緒に持って帰ってきた絵を指さしてココ
二宮は優しい顔をして
「いいよ。」
と言ってくれた
.
その場所に近づくたびに
俺の心臓は尋常じゃないほどに
鳴ってきた
耳の奥の方まで鳴り響いていて…
「翔ちゃん？大丈夫？」
「え？あぁ…うん。大丈夫。」
車から降りてみたその景色で俺は…
すべてを思い出したんだ
.
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作者名：REN | 作成日時：2020年4月17日 11時
