クズの彼女はあかるいいいこ。【ut】［wrwrd］ (ページ17)

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15話ページ17

さーて、“僕”の出番。

皆は、僕の正体が気になるかな？
ヒントだけあげるよ。
僕と私は同じだけど違う。
根本的には同じ、細かく言うと違う。

それだけだよ。

『……。』

こういう時は煽ったらだめだからね。

特にこういうところ。
周りに合わせるようにしとかないと、異端者として排除される。
目立ってしまう。

だから、緊張で話せない風を装う。

大丈夫、僕の演技は完璧だから。

心まで騙すんだもん。

『…え、ええっと……何か、用ですか？』

今も皆が静かだから頑張って声を出した、と言うふうにする。

ほーら、生徒会長も“期待外れ”って顔してるよ？

バレバレ。

『……用がないなら帰ってもいいでしょうか。
ぼk……私は忙しいので。』

危ない……
僕って言いかけちゃった。
まあ、周りは馬鹿しか居ないみたいだし、大丈夫。

gr「あぁ……すまない、人違いだったようだ。
帰っていいぞ。」

その人違いは、貴方が想像してた人と違うって事ですよね。
分かります。

『……では、これで。』

そう言い素早く生徒会室から出て行く。
あ、鬱くんも呼ぶかぁ……

『あ、鬱くん付いてきてよ』

そう言った瞬間、睨まれたり殺気を出されたりする。

凄いな。
殺気って人殺さないと出せないんじゃなかったっけ？
まぁ、興味無いからいいけど。

ut「えぇ？！俺、？ま、まあいいけど……」

『んじゃ、早く来て。』

ut「おん……じゃ、そういう事やから俺はもう帰るわ」

tn「は、ちょっと書類」
「お前……今、俺って……」
「だ、大先生……？」

はー、この人ら仲間思いってやつなのね。
ムカつくわ。

綺麗事だって事、いつ気づくんだろーね？

まあ、どうでもいいや。

そして鬱くんの手を引き走る。

場所は、見つからない校舎裏へ。

まあ、当たり前だけどすぐ着いた。

そこで鬱くんにひとつ言う。

『さて、“僕”の正体はなーんだ。』