【学園アリス】MEVIUS Ⅵ (ページ50)

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柚香『先生、何でこんな馬鹿な事したの!?知らないから…
あの人に逆らって、私なんかに関わって…。今からでも戻って…
過去、受け持っただけの一生徒のために何で…こんなことをして先生どうなるか…
知ってるんでしょ、私のアリスのこと。私が何してきたかも…』

手を掴んで前を走り続ける先生に必死に柚香さんが戻るように説得しようと試みている

泉水『知ってる。お前はあの時、月をこれ以上堕ちる事で傷ついてほしくなくて
盗みのアリスであいつを止めた。そのアリスは友達守りたくて必死に発生させたアリスだろ
一生徒だろーが何だろーが、お前らのそういう気持ちとそういうアリスまるごとひっくるめて

絶対守るって、腹くくってんだよ
寝たフリ娘があん時の言葉、もう忘れたのかよ』

後ろから投げつけられる言葉に振り向いて答える
その言葉を聞いた瞬間に目に涙を浮かべる柚香さん

泣き始めた柚香さんに向かって先生は少し吹き出した

泉水『マジで泣いてばっかだな〜お前』

笑いながら、手を引いたまま先生はまた走り出した

その様子を私たちは黙って見ていたが、過去の場面からのだっちが目を逸らしてキョロキョロと周りを見ている

蜜柑「どーしたんのだっち」
野田「いえ…よく知った方の気配を感じたような気がして…」

心配する蜜柑にそう返す
タイムトリップのアリス使いでもなければ、櫻野先輩の石も無くなってしまった私に他人の気配を掴み取る事は不可能

「…柊人」
柊人「言われなくてもわかってる。…大丈夫、味方だ」

柊人の耳元で呟く
アリスを使え、と言わなくても使ってくれていてありがたい
私の思考をよく読んでいる

「味方って誰…」
柊人「えっと…」

こそこそ話している私たちを他所にのだっちが「ちょっと」と動き出す
動きだした列に、私たちも体制が崩され内緒話ができなくなって柊人も口を噤む

野田「おーい、そこのみなさーん。おーい」

足早に気配を感じたという所に向かっていくのだっち
私たちは手を引かれながら必死についていく

野田「やっぱりそうです…何故彼らが…」

どんどん近づいてく人影に私は目を丸くした

「嘘…」

目の前には重症をおって看病されていた翼
それに私達同様に逃げていたか、若しくは情報屋として動き回っていたのだろう殿内先輩
危力系を裏切って蜜柑を逃す手助けをしたのばらの3人がいた

翼「のだっち、蛍ねーさん、流架ぴょん、棗…
Aに柊人も…。それに蜜柑!!なんで…」

蜜柑「翼先輩!」